レザボア・ドッグスのレビュー・感想・評価
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クライム映画?マフィア映画?実は…
この映画の最大のポイントは、"実は"コメディ映画だということ。
映画の中ではクソ真面目に話し合ってたり、シリアスな状況に笑えるポイントをぶっ込んでくるw
洋画のコメディ映画を字幕で観た時に、笑える映画って実はあんまり多くない。
日本人には伝わりづらい英語のユーモアや慣用句や言い方を日本語に訳し、さらにそれを文字面で笑かしにいくわけだから、とても難しい。
でもこれはそもそもコメディとは謳っていないっていう点から始まりユーモアセンスや訳し方までとても上手く出来てる。
高評価👍
ぎりぎり合格というところでしょうか
つじつまは合わないし、正直、支離滅裂なところが多いです。
しかし、最後まで飽きずに観ることが出来ました、なかなかセリフが良くて、画面に見入ります。
名シーンといえるものも数多くあります。
展開は雑ですが、見所もつっこみどころも、満載なので、観て損はないでしょう。
構成の妙
もう四半世紀前の作品なのにやっぱり面白い。行きつ戻りつの構成がとても効いている。
ブシェミさんがまだ「変な顔」じゃなくてむしろカッコいいと思ったらやっぱりヘタレ臭がとか、エドワード・バンカー初めて見たとか、油断してるといきなりのバイオレンスとか、最後わざと映さなかったのかなとか、まあ色々と弄りがいのあるネタが散りばめられている。
…でもこれ見習ったらダメでしょう(『アメリカン・アニマルズ』の主人公たち)。
※ロクでもない感想です※
やっとこさ念願かなって見た…最高かよ……ていうかタランティーノは何であんなに音楽のセンスいいの…あとfuckとassって単語使いすぎかよ…fuckfuckうるせえよ…マジでくだらない会話書かせたら右に出るやついないな…
※2017/5/21に2回目、そこから今(2019/06/18)に至るまで合計で少なくとも5回は見てます(白目) もはやただのレザボアのオタクと化してしまった…語りたいことは大量にあるんですが多すぎてここに書くとキモくなっちゃうので控えます※
会話劇と構成・展開が秀逸!
冒頭から本筋には全く関係のない、くだらない会話。それがなんだかおもしろい。タランティーノ節ですね。日常的な会話で登場人物のキャラクターや作品のノリをなんとなく鑑賞者に理解させるのが非常に上手い。
色のコードネームとか無条件でワクワクしてしまいます。誰が何色か決める時のごたごた感とかも凄く好き。
まずとにかくオープニングが格好良すぎる。あ、もう好き!ってなりますよ。音楽の使い方も良い。
その後のいきなり時間が飛んだ展開で引きつけられました。構成がとてもいい。芸人のコントで出てきそうな状況。登場人物を喋らせて、彼らと同調するように少しずつ鑑賞者に情報を与えていく展開の仕方が秀逸です。
回想以外は倉庫から全く移動しないのに、会話と状況展開だけでこんなにおもしろく感じられる作品はなかなかないと思います。急展開もあり、良い塩梅に緊迫感もあり、どうなるんだろう…とずっとワクワクして見れました。
立った人と寝そべった人で銃を向け合うあの有名なシーン、終盤にあるんだろうと思っていたら序盤でびっくり。格好良かった。
スティーヴブシェミとティムロスの演技が素晴らしかった。特にブシェミの表情と動き、声もとても魅力的。
タランティーノ監督の作品はどこかしらにエグいシーンが出てくるイメージです。それが苦手な私は身構えてしまうのですが、本作は比較的観やすい方だと思います。
本作で怖かったのはブロンドが小気味いい音楽かけながら警官を拷問するシーン。視覚的な怖さだけでなく精神的な怖さが…。
1人1人の回想で過去を描くやり方も好きです。宝石強盗時の状況がわかりやすい。エディの回想ではブロンドとの関係が描かれ、それがラストの展開の伏線になっているのも上手いですね。より説得力を感じました。
オレンジの回想内での小話中にいきなり警官が喋るところでちょっとびっくりしましたが、意図的なものなのかはわかりません…もしやびっくりしたの私だけ…?
現実でも裏稼業にああいう小話は必須なのでしょうか?タランティーノの小話は毎回おもしろいですよね。好きです。
ラスト前の緊迫感も良かった。ホワイトが情に厚くていい人なのがつらい。でも、ああいった状況ではピンクのように冷静、冷酷に立ち回った方がいいんでしょうね…。
冒頭でピンクのがめつさを目立たせていたのはラストに向けての伏線だったのでしょうか。
あの状況で誰か生き残ることはできたのか…最後の銃声は…。
ピンクには強かに逃げ延びていてほしい。
白、橙、金、桃、茶、青
デビュー作から全くブレないタランティーノの駄話は彼のお喋り好きな性格からか。
物語の筋と関係のない無駄な会話をしている場面は基本的に"マドンナ"のネタくらいで他は何だかんだで物語と関連性のある会話が多い。
倉庫でのシーンは密室の中で繰り広げられる会話劇、役者が舞台で演じている雰囲気が!?
時間軸と場面転換するテンポが良くて興味の持続力が失われない演出描写など褒める所だらけ。
色々と真似?をするタランティーノの真似をしてしまうフォロワー作品がある中で彼はオタクとしての膨大な知識があるからこそのオマージュと言う名の真似?であって影響されるのは良いが真似っこはダメ!?
焼肉でカルビだけ永遠に食べてる感じ
会話とバイオレンスだけで映画が構成されています。
どちらも流石クエンティンタランティーノというべく、超カッコいいです。けどそれ以外の要素がほとんどないので、少し胸焼けしました笑
いまや若手作家の手本となりにけり
にもかかわらず、けっこうマイナー扱いな変な扱われ方
凶悪な内容ではあるし、子供にはみせられないが
強盗映画にも関わらず(銀行強盗じゃなかったかな)、強盗場面はまるでなく、裏の裏をかくような展開は虚淵玄あたりがかなり影響うけている。
また、本編とはまるで関係ない話題で盛り上がる最初の
「マドンナのライク・ア・バージン、ありゃ男とヤりまくってる女の歌だ」からはじまり、いわゆる雑談が多く入る展開は西尾維新とかがよくやってる。
一言でいえば
このなかに裏切り者がいます、だれだ?
というけっこうシンプルな話なんだが構成がうまく、疑心暗鬼になった仲間たちの緊張感が伝わってきて飽きない。
誰が裏切り者かはけっこうはやくに明かされるんだが、謎解きミステリーなわけでもないので、それでシラケることもない。
タランティーノはこの話で何を描きたかったのかよくわからないけど、たまたま思い付いちゃったけど面白い話ができた。くらいしか考えてないかな。
しかし、その後はパッとしないなあ…個人的にはそう思う。
良くも悪くもその後に影響与えた。
良くは、思いもよらない展開でみてる人をあっと言わせる。しかし、これは難しい。
悪くは無駄に残酷な場面が多い、これ以降のタランティーノ映画も
これは真似しやすいんだろう、頭の悪い作家は真似しまくりだ。
無理に人にすすめようとは思わないけど面白いことは面白い
後味悪すぎるけど、この映画
クールでワイルド、クレイジー!
タランティーノの脚本家・映画監督デビュー作。
ただの映画じゃないなこりゃ、とんでもないぶっ飛び感満載。
マドンナ「ライク・ア・バージン」の曲解釈にあーでもない・こーでもないに始まり。舞台のようにくるっと場面が反転し、撃たれた「オレンジ」とそれを抱える「ホワイト」が集合場所に帰ってくる・・・。
「え、何をしたんだ?」と見ている方はあっけにとられ。
「宝石店強盗失敗」というメイン話を軸に、6人のメンバーのそれぞれの過去の話が枝付けされて行くのが。目を離せません。
今から27年前のインディーズ映画だけど、今見てもめっちゃクール。
いかした音楽が流れるのって、最近でもよくあるし。
途中誰が「警察の犬」だったのか、わかります。え、ここで種明かし?。ストーリー展開が、予想を裏切るのもブルっと来ます。
え、あんたかい。とびっくり。
終盤オレンジは誰に撃たれたのか、わかります。
そんな撃たれ方ってないだろうという。
場面展開が多いけど、それで事件の全貌がわかっていく様がうまい。
そして最後は「マジか!」の一言で、呆然自失。
こんな終わり方って。だけど、潔すぎて不快感はありませんでした。凄いなこの作品。
タランティーノの天才性をじっくり味わえました。
マジか
観終わった後、しばらく放心状態でした。凄すぎて何もする気が起きなかった。
主な舞台になるのは薄汚れた倉庫、このただ一箇所なのにここまで面白いとは。
正直誰が犬なのか、薄々感づいてはいましたし、劇中でも割とさらっと明かされます。しかしそこからの怒涛の流れは本当に凄まじいです。
朝食のシーンはくだらない話なのになぜか引き込まれました。良いキャラクター紹介にもなっていたんですね。並んでスローモーションで歩くシーンもかっこよかったです。好きなシーンを挙げればキリがありません。
そして、ハーヴェイ・カイテルのあの表情は一生忘れられそうにありません。最後のシーンの解釈も色々考えられますね。
今まで観た映画の中でトップクラスに面白い作品でした。
これでいいのかもしれない
観終わった感想は「あれ?おわり?」だった。
けれども観終わったとき鼓動は早く、どこか痛々しい思いにあふれていた。
確かにどんでん返しもなく単純といえばその通りの映画だが、反対に加えるべきものも変えるべきところもない気がする。
むしろどんでん返しのストーリーなどにしたら、これはただのサスペンスアクションに成り下がるだろう。
この単純で純粋さが観る人の鼓動を早め、感情を植えつけているのだと思う。
これは唯一無二の“かっこいい映画”。
ただそれだけでいいのだ。
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