レザボア・ドッグスのレビュー・感想・評価
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面白かった。タランティーノはほぼ知らないし本作品も初鑑賞。思わぬ急展開に何度もハッとしたり、ドキッとさせられて、ビックリの連続。先が気になり飽きない
◆洋楽を聞かない僕でも知ってるマドンナの名曲を、巨根の話だと言い出すタランティーノ。歌詞の内容は知らないけど、タイトルからすると、きっと「あなたに会うと、わたしはまるでバージンのようにドキドキするわ」みたいな歌だと思う。たぶん。
こんな恋する女性の心情を語った(と思われる)ロマンティックな歌、精神的な話をタランティーノは巨根の猥談、肉体的な話にして喋りまくる。このジョークをタランティーノが思いつ付いたかどうかは分からない。最後、タランティーノが落語の落ちのように「ライカバージン」と言って嬉しそうにニンマリする。笑ってしまった。きっとマドンナも大笑いしたと思う。
◆で、いきなり撃たれたオレンジの場面になってハッとする。強盗の話かと思ってたら全然すっ飛ばして突然そのあとの話で驚いた。強盗が成功したか失敗したかは分からないがオレンジはヤバイ。
待ち合わせの倉庫に着くが、裏切り者がいるようで疑心暗鬼にとらわれ、サスペンスになっていく。この時点でタランティーノは撃たれて退場ってのが笑える。
ここから時系列が戻って、ことの真相が徐々に明らかになって行き、ますます面白くなってくる。
撃たれたオレンジが実は潜入した刑事だったことには意表を突かれた。また、そのオレンジを撃ったのが、奪おうと思った車を運転してた一般女性だというのも驚いた。勝手に逃走中に警官に撃たれたと思ってたからこれも裏をかかれた。
特に一般女性が、車のドアを開けられた途端躊躇せずにいきなりぶっ放したのには面食らった。怖え~。多分ここはアメリカ人より日本人のほうが驚いたんじゃないかと思う。日本じゃ警官が銃を取り出すことさえ殆んどないし、ましてや一般市民が銃を持ってて発砲するなんて有り得ないからね。
◆サイコ野郎のブロンドが警官を焼き殺そうとした正にその瞬間、銃声が鳴り響きブロンドがすっ飛ぶ。ビックリしたなもう。銃声の音にもビックリしたが、撃ったのがオレンジだってのがもっとビックリ。警官隊が突入してあわや間一髪の救出劇かと思ったから予想外だった。
で、そのあと助かったと思った警官を、あとから来たエディ(ジョーかも)がサッサと撃って殺しちゃう場面でまたもや驚いた。なんだかんだ言って警官は最後は助かるのかなと思っていたから、「えっ撃たれて死んじゃった」って思ったよ。ホントこれも予想外。
◆サイコ野郎のブロンドが、エディに言わせると「オヤジのジョーを売らずにスジを通した義理堅い男で信用できるヤツだ」ってのも以外だった。見たことない東映ヤクザ映画の ”義理と人情をハカリにかけりゃ義理がおもたい男の世界” って歌を思い出したよ。
警官に対するあの残虐な場面、ルンルン気分でリズムに乗って楽しそうにしてる所なんて、見ていて全然楽しかないのに印象には残るという意味で名場面と言えるのかもしれない。取りあえずサイコ野郎は撃たれて殺られちゃったのでザマーミロである。
◆終盤、ボスのジョーと息子のエディとホワイトの3人が銃を向けあう場面がカッケー構図で絵になってた。でまた意外なんだが、まさか3人が同時に撃つ(正確には最初にジョーがオレンジを撃ったと思うが)、同時に撃つとは思わなかった。ほいでもって3人とも倒れちゃうんだヨ。マージかよ、アッチョンプリケ~。
予想では誰も撃たずにしばらく膠着状態が続いて、見てるほうは 「さあどうするんだろう?」 なんてのんびりした展開になると思ってたら、ジョーがサッサとオレンジを撃ったので驚いた。
「あっジョー、オレンジ撃っちゃったヨ」である。当然ホワイトはジョーをバーン、エディはホワイトをバーン。「アリャー、3人とも倒れちゃったヨ。あらら~」である。
◆で、結局最後どうなったかよく覚えてないんだが、とにかく面白い映画を見たという印象が残ってる。僕は基本的に本編終わったらサッサと退場する派だが、まあそれでも半分ぐらいは何となく明るくなるまで座ってる。だけど今回は何となくではなく、面白い映画を見た余韻にひたっていたくて明るくなるまで座ってた。ホントはも少し座って余韻にひたっていたかったけどお掃除があるから退場。
◆以下、面白かったけど、なぜか最後のほうはちゃんと覚えてない。
ホワイトはオレンジを撃ったのか?ホワイトは死ななかったのか?ピンクはどうなったのか?宝石は?ラストはどんな場面で終わったのか?
面白かったので、まあどうでもよい。
◆タランティーノの作品は最近の3本 「ジャンゴ」、「ヘイトフルエイト」、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は見てる。2作目「パルプ・フィクション」は午前十時の映画祭9で2018年に見ている。だけど僕的には去年2023年の夏ごろ「パルプフィクション」を再鑑賞したのがタランティーノを初めて知ったという感覚だ。
なのに今度の10作目「The Movie Critic 」で引退するらしい。何てこったい。ナーイス。
クエンティン・タランティーノの出世作
顔面バトル
ダラダラ話は細部に宿る!
やみつきになる男たち
冒頭から結末までスクリーンから目が離せない。ハイセンスな演出に胸が踊ります。私も魅了された人間の一人です。
オープニングはもちろん、全力疾走のピンク、ブロンドの例のシーン、オレンジの小話、ホワイトの二丁拳銃、たくさんある見せ場の数々は観る人を掴んで離しません。
凶暴で凶悪、COOLな男たちが大いに暴れる姿は一周回って壮快です。
そして儚く散ってしまう姿はどこか哀しく離れがたいです。
皆さんの大好きな映画の一つになると思います。
正直、本作の良さ、面白さが分からない
命の危険がある囮捜査
『パルプ・フィクション』の垢ぬけないプロトタイプ
タランティーノと言えば『パルプ・フィクション』だが、本作はその垢ぬけないプロトタイプだろう。
冒頭、ギャングたちがマドンナの曲の意味や、TVドラマ、チップを出すかどうかについて、延々と議論し続ける。ギャングらしからぬ下らない話題を夢中で話すという設定が新しい。これは豚肉を食べるかどうかで延々と議論する『パルプ』と同じ。
それと関連して、登場人物の『パルプ』流キャラクター設定が、ここでほぼ完成されている。ハーベイ・カイテル、ティム・ロスはそのまま『パルプ』にも起用されているが、警官を拷問するのを無上の喜びとするマイケル・マドセンとか、チップを払わない主義のスティーブ・ブシェミとか、みなギャングのイメージから意図的にズラしている。
宝石強盗の後、倉庫に戻ってきたギャングたちが、このヤマに首を突っ込んだ経緯がフラッシュバックで描かれる。その時間的順序が前後に行ったり来たりするところも、『パルプ』と同じ。ただし、『パルプ』の方がより巧みに計算されているが。つまり、映画の進行もズラしてある。
こうしたキャラクター、会話、進行といった重要な点で、従来の映画からズラされた新しさが、ユーモラスで見通し不能の展開に観客をひきつける。
ただ、『パルプ』の場合、全編がポップな軽いタッチで統一されたのに対し、本作はまだフィルムノワールの重苦しさとか残忍さとか拳銃でドンパチのイメージを引きずっているし、テンポもいま一つ。その点がプロトタイプの所以かなと感じさせる。
「あ〜あ。」と笑いながらハラハラできる、そしてカッコいいんだ
10本中1本目‼️
この作品を初めて観た時は衝撃的だった、新鮮だった‼️オープニング、いきなり6人の男たちがマドンナの「ライク・ア・ヴァージン」やウェイトレスへのチップをめぐる猥談をえんえんと繰り広げる‼️続いて揃いの黒のスーツを着た"ドッグ " たちがジョージ・ベイカー・セレクションの「リトル・グリーン・バッグ」に合わせスローモーションで歩いていくタイトルバック‼️もうカッコ良すぎ‼️かと思うと次の瞬間、いきなり襲撃に失敗した男の血まみれの逃走シーンに切り替わる‼️意表をついたスピーディーな展開で一気にのせられてしまう‼️加えて6人の男たちのコードネームがMrホワイト、Mrオレンジ、Mrブロンド、Mrピンク、Mrブルー、Mrブラウン‼️これまたカッコ良すぎ‼️大体、宝石強盗の話なのに、舞台となるのは倉庫の部屋の中‼️銃撃戦は回想シーンでのみ登場‼️縦横無尽に時間軸を超えた構成は「パルプ・フィクション」にもしっかり受け継がれています‼️完璧だったはずの計画が警察にもれ、裏切り者をあぶり出すため、それぞれが疑心暗鬼に陥るバイオレンス心理劇なのです‼️ラストのハーベイ・カイテルの悔しい表情からの発砲‼️もうイッちゃってます‼️ちなみにマイケル・マドセン演じるサディストな "Mrブロンド "ヴィック・ベガは、「パルプ・フィクション」のジョン・トラボルタ演じるヴィンセント・ベガのお兄さんという設定らしいです‼️二人の共演も是非観たかった‼️
タイトルなし(ネタバレ)
『Hooked On A Feeling』ウガァチャカウガウガだ。良いね♥
スプラッタースティエーションコメディーだと思う。
そして誰もいなくなった。とゴレンジャイだぞ。
続・荒野の用心棒のネタはタランティーノ監督としては、使いたかったんだね。
事の始まりのはじまり。 そして、30年経てのスクリーン再会❗️
アート系ロードショー館中心に公開だった当時、まさか初見後30年経ち一般館でしかも綺麗な状態でのスクリーン再会とは・・・嬉しい限り
改めて、初監督作品とは思えぬ出来映えに、彼の才能に驚く。
今企画製作中の作品をもって引退との事の彼、どんなにヒット評判が良くとも、続編シリーズ化を送り出さなかった彼、とにかく新しいプロット作品を、楽しんでいる様子が伺えるようで。
(2024.1.5)
作品配給の時点では公開後、作品が・・・いや監督&脚本のクエンティンのデビュー後の映画業界に与えた影響の大きさ広さは、未だに(2023.2時点でも)越えていないだろう。
限られたスペースでの、台詞合戦による極上のサスペンスと緊張!!
そのストーリー展開の面白さは、脚本の素晴らしさと演出の妙に他ならない。
この後、彼のところにはプロデューサー、監督、俳優等が挙って訪れる事に・・・
バイオレンス映画の金字塔!!
1992年の映画。
30年後の今日も、最高に格好良い映画。
グウェンティン・タランティーノの真髄が!!
タランティーノの凄さが!!天才が!!
愛される理由が凝縮した映画。
強盗に向かう6人の男達が、黒のスーツに濃いサングラスでビシッと決めている。
ブルース・ブラザーズじゃあるまいし、
およそ強盗に相応しくない。
冒頭、レストランに集まった男たちが喋っている。
出演もしているタランティーノがマドンナの「Like a Virgin」の曲の解釈を
喋くっている。
2分以上タランティーノが、独演。
そしてチップを払わない主義のピンク(スティーブ・ブシェミ)。
そのことで揉めること5分。
そして配役やクレジットが表示される。
黒スーツの男6人。
徒歩で強盗に向かうとは、誰も思うまい。
しかしその10秒後には、腹を拳銃で撃たれて大出血して、パニ食ってる
ティム・ロス。
いきなり奈落の底だ。
集合場所の倉庫へ向かう。
誰も来てない。
ティム・ロスが少年のようにユニセックスで美しい。
透明で薄い皮膚が透けて見える。
凄く色っぽい。
ホワイト(ハーヴェイ・カイテル)がオレンジ(ティム・ロス)に掛ける優しさは
ホモっぽいのか、息子に対するものなのか?
(ロスとカイテルに流れるゲイっぽい感じが秀逸だ)
そして凄い仕掛けがしてある。
強盗がばれたのは、6人の中に潜入捜査官がいたからなのだ。
「潜入なんかする奴は、イカれてるんだ、最初っから」
そのイカレ男はどいつだ!!
フラッシュバックして、彼らのバックボーンが描かれる。
舌を巻く手際良さだ!!
関係の薄いキャラは殆ど語られないし、簡単に死んで退場する。
タランティーノも然り。居なくなる。
中盤の見どころは、
サイコな男ブロンド(マイケル・マドセン)が、
警官を拉致してきてリンチをして、潜入捜査官の情報を探るところ。
そのやり方が、耳を切り落とす、のだから、まともでない。
警官に灯油をかけて火をつけようとする。
その時、思ってもいないことが起こる。
意外性!!
そうなのだ。
予測不能に展開!
ラストのトライアングルの撃ち合い。
3人が三角形の3つの角に立ち、
撃ち合う・・・そしたら1人は撃たれないはず。
ところが3人とも倒れるのだ!!
なぜ?
ラスト
待ちに待った警察官がやっと現れる。
後の祭りとは、この事だ!
ハーヴェイ・カイテル最高
かっこよすぎる。
会話劇
タランティーノ監督の絶賛されまくり映画! なんだけど個人的には極度に眠かった・・・
うーん・・・30年前の上映当時は衝撃的だったということなのだろうか???
個人的な現在視点では1.3倍速でもえらくかったるくスローテンポ。
台詞の掛け合いなどに知的に刺激される要素は見いだせず(これは単に理解力不足かもしれないが・・)
映像的な斬新さも見当たらず(これまた〝視力”が弱いだけかも・・・)
序盤10分ほどから脳の血流が停滞し始め、立って見ていても頭がぐらぐらして本当に辛かった・・・・・。
映画のあらすじでは殆ど手放しの絶賛モードだったので、これはどうしたことかと目を丸くしている状態。
書き込んだ後に情報調べてみます。
追記
他レビューとか映画解説を拝見し〝映画通”であればこの映画は相当に斬新かつ画期的だったみたいですね。
ですからこのレビューは〝映画が分からない人間”のものとしてスルーなさってください。
極度に眠かったのは過食とか低血糖の可能性も考えられましたが、鑑賞後のレビュー書き込み中に頭すっきりしたのでそうではなかったようです。
実は他のタランティーノ作品でも同じような脳血流停滞の経験があるので単純に「波動的な相性」が悪いのでしょう。笑
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