「傑出した才能 いや異常なほどに特異な才能であるというべきもの それが全編に証明されていると思います」レザボア・ドッグス あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
傑出した才能 いや異常なほどに特異な才能であるというべきもの それが全編に証明されていると思います
これはタランティーノ版「どん底」だと思います
「どん底」はご存知黒澤明監督の1957年の作品
もちろんのこと筋立てもゴーリキーの原作ともまるで関係ありません
それでも観て感じるのは、これはタランティーノ版「どん底」だという印象です
結構な長回しとマルチカメラ、俳優の演技力を信じきって突き放した演出
それらが異常な緊張感となって全編を支配しています
タランティーノ節の原点です
お話はハッキリ言ってどううでもいいことなのだと思います
最初の10分の与太話と同じです
観るべきは独特の脚本とカメワークに追いまくられ追い詰められる俳優達のハイテンションです
それがどのようにタランティーノだけが撮りうる映像であるのかということです
傑出した才能
いや異常なほどに特異な才能であるというべきもの
それが全編に証明されていると思います
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