「【”カラフル”な人々の”犬死”の様をスタイリッシュに描いたタラちゃんデビュー作。傑作である。】」レザボア・ドッグス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”カラフル”な人々の”犬死”の様をスタイリッシュに描いたタラちゃんデビュー作。傑作である。】
内容は人口に膾炙しているので、久々に観た”率直な感想”のみ記す。
1.今作以降、タラちゃんの映画はドンドン長尺化していくが、今作は僅か100分で、超一流のクライムムービーとして見事に成立している。無駄がないのである。
2.登場人物は、”ジョー”の指示により、”カラフル”な名前を与えられるが、
・ホワイト(ハーヴェイ・カイテル)
・ブロンド(マイケル・マドセン)
・オレンジ(ティム・ロス)
の3人のみ、劇中、テロップが流れた後、ダイヤモンドを奪う前の姿が描かれる。(で、彼らの本当の姿が”観客にだけ”分かる。)
タラちゃんの構成が、上手すぎる・・。
ちなみに、タラちゃんが扮したブラウンは逃走中、車中で敢無く絶命・・。(立場を弁えている・・)
3.オレンジが、一般市民の女性に撃たれ、反射的に撃ち殺してしまった後、死に瀕して、自暴自棄になる気持ちと、最後まで任務を全うしようとする姿が絶妙である。
ホワイトが最期まで”オレンジは仲間だ,良い奴だ”と命懸けで庇う姿。
銃撃戦の後、オレンジが瀕死のホワイトに謝るシーン。
そして、ホワイトの慟哭の後の銃撃音・・。(このシーンのハーヴェイ・カイテルが凄い。今作は、全編に亙り、ハーヴェイ・カイテルが引っ張っているのだが・・。)
<この作品の尺は100分であるが、体感60分である。それで、充分すぎる位に凄い映画を観たなあ、という満足感を得られる作品はそうはあるまい。傑作である。>
NOBUさん、ここ数日、Netflixで何度も見ようとしました。何故か、途中で睡魔に襲われ中段。何回目かの時、OK!と思ったのですが、アレ~、耳切りかな~と思い、見るのやめました。こちらの体力&気力がないと、楽しめない!最初の朝食場面、何だかアホでかわいい!元気になったら、全部見たいです。