劇場公開日 2024年1月5日

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「四半世紀を経た今だからこそ見直したくなる傑作」レザボア・ドッグス ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5四半世紀を経た今だからこそ見直したくなる傑作

2017年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この衝撃作の誕生から早くも25年が経つ。冒頭、”like a virgin”について本筋とは全く異なる持論が展開されるが、まさにこの瞬間、タランティーノの作風を決定づける「脱線」要素が芽を吹いたと言っていいだろう。今更ながら映画を再見すると、最初のダイナーシーンが10分続き、その後も約10分刻みで展開が押し寄せる、極めて計算された構成となっていることに気づく。タランティーノをして「この脚本だけは売りたくない。自分で監督したい」と強く願わせ、結果的に「10代後半から20代後半まで何も良いことがなかった」という彼の人生に、その代償を還元するかのように数々のチャンスとラッキーとサクセスをもたらした本作。おそらくはハーベイ・カイテルが脚本と出会い「一緒にやろう」と声をかけた時、本作をめぐって最高の俳優陣が顔を合わせた時に、成功は約束されたのだ。舞台裏のエピソードも含めて全ての細部を堪能すべき一本。

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牛津厚信