「嫉妬心の塊」レイジング・ブル 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
嫉妬心の塊
ジェイク・ラモッタってボクサーの半生は興味深く映画にする人物像として魅力が溢れている。
可愛く言えばヤキモチ焼きだがそれでは済まない凄まじい程の嫉妬心に弟をボコボコにする場面は呆気に取られてしまい若干、引いてしまう。
コノ映画を撮るのはあまり乗り気ではなかったらしいスコセッシが「グッドフェローズ」と「カジノ」の前身のような作品に仕上げたのが興味深い。
まぁJ・ペシが出演しているってのもあるが登場人物の描き方に物語のテンポと演出に片鱗が伺える。
輝かしい人生を歩んだボクサーとは言えないが落ちぶれて行く無様な姿にチャンピオンベルトを分解して売ろうとする滑稽な行動に愛着が。
とにかくデ・ニーロの存在感が凄まじい。
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