「良作」理由なき反抗 ティム2さんの映画レビュー(感想・評価)
良作
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感想
古さはもちろん感じるが、よかった。
母親と妻の尻に敷かれてる父親を惨めに感じてる主人公ジム。父は好きだが、男らしさを失ってほしくないと思ってる。
ジムの苛立ちや態度から、男らしく、舐められたままではいられないし、名誉も守らなければいけないと思ってるのがわかる。
喧嘩の前に宥めようとする冷静さはあるが、逃げるわけにはいかないし、受けてたつしかない。この場には逃げるが勝ちはないから。
男らしく、そしてずるい大人でもないから誠実でいたいジム。だからバズが転落したことを警察に言おうとする。
ジムは父親の言ってることを理解できそうだった。
力関係で勝つのが全てではない。
父親は自分の名誉とかに重きを置いていない。
10年後から見た時の話をする父親。
でも、若者たちの価値観や気持ちや葛藤を大したことないとかくだらないっていうのは難しいと思った。
この自分を蔑ろにできない、ある意味大切にしてるから起こる、反抗。
成長には必要な過程だと思うから。
若者の反抗が危険な方向に行くことを大人はわかってても、解決する方法をまだ誰も持ってない。今の時代も変わらずにあるなと感じた。
父親がスーツに典型的なフリフリエプロン姿なのは、この時代では男性が家庭的なのに慣れてなさすぎるのが現れてた。家のことをするのは自然じゃない頃。
あえてわかりやすく変な見た目だった気もするけど。
珍しい、新しい時代の男だったのかも。
だから余計にジムは受け付けなかった…?
はじめ、かっこいいし、アクションやロマンスもあって楽しんで見るけど、ただの娯楽ではなく。この映画は若者に向けてのメッセージに感じた。
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