「無防備な美少女の不幸の顛末」反撥 ユウコさんの映画レビュー(感想・評価)
無防備な美少女の不幸の顛末
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同居の姉は愛人を連れ込み夜な夜な情事にふけるが、それを聞かされる潔癖性の妹キャロルはだんだんおかしくなっていく。
しかしキャロルは姉の愛人にも「妹は美人だな」と言われるほどの、町を歩けば男たちが目を奪われ声をかけるほどの美貌の持ち主。ストーカー気味の恋人も素っ気ない彼女の態度に焦れて余計まとわりついてくる始末。
キャロルは妄想に取りつかれていく。それは汚ならしい中年男にレイプされ、壁はひび割れ、壁から腕が生えてきて彼女の体を触るといったもの。
仕事にも行けなくなっているのに姉と恋人は旅行に行ってしまう。キャロルは部屋から出られないほど病んでいるのに、恋人が押し掛けてきて、ドアを破って入ってくる。嫌がっているのにも気付かぬ自分勝手な男を殺してしまうキャロル。
姉の恋人の本妻から電話が掛かってきて怒鳴られるし、死体はあるし、そりゃどんどん狂っていくわ。なのに遅れた家賃を取りに来た大家は勝手に入ってきて金を渡してもなかなか帰らず挙げ句の果てにキャロルに襲いかかるから、カミソリで滅多刺し。
そしてついに姉たちが帰ってくる。部屋は荒れ放題、死体はあるし、キャロルはベッドの下で倒れてるし。それを抱き上げて運ぶ姉の恋人は、なんだかニヤニヤしてるのは、キャロルに触れられた嬉しさか?
ラスト、キャロルたちの家族写真がはっきり映るが、子供のキャロルは険しい顔で父親を睨み付けている。つまり、彼女の男性恐怖症の原因は、何度も現れるレイプの犯人は、父親だったのか…?
登場する男全員クソという、キャロル目線のホラー映画です
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