「ベソ子「お話ちがうわ~ん」」リトル・マーメイド(1989) 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
ベソ子「お話ちがうわ~ん」
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ディズニーアニメのレビュー9作品目
白雪姫やバンビなどと比べたら最近の作品だがそれでも30数年前
比較的新しいディズニーアニメを鑑賞するのは全くの初めて
絵本でお馴染みのアンデルセン童話を83分の尺に広げるには良い意味で無駄な肉付けが必要でそれがディズニーは上手い
頓珍漢なカモメ好き
ミュージカル仕立てな面がある
どちらかといえば吹き替えではなくオリジナルの方が良い
今回は王子様にも見せ場がある
タコ魔女を退治するのだから
ハッピーエンドに改変したから大ヒットしたという意見もあるがそれは違う
原作通り海の泡になったとしても大成功を収めていたのではないか
最初から最後までしっかり観ればそれが分かるはずだ
それくらい全体的な出来は良い
ラストの改変に対するフェミニストのクレームは言いがかりだ
だが悲恋で終わるバッドエンドは人魚姫の話の根幹だ
それを変えたこと自体は反対だ
アンデルセンも天国で怒りを通り越して呆れてるだろう
三匹の子豚やシンデレラの改変は残酷なシーンをカットしただけなので特に問題ないのだが人魚姫のラストはいただけない
現代風にアレンジしたのだから当然自己犠牲の精神も否定的なんだろう
現代風といっても89年だから微妙だけど
実写は褐色の女優が演じたらしいがその程度の配役はハッピーエンドの人魚姫に比べたら些細なことだ
人魚姫なんて黒人でも韓国人でもヘチマでも美人で演技力が高ければなんでも良いんだ
男でも良いしなんならイカ娘でもポニョでも良い
それくらい思えるほどハッピーエンドの人魚姫は興醒めした
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