「性器で殺せ!」リキッド・スカイ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
性器で殺せ!
シンセでエレクトロなピコピコ音が奇妙にもニューウェイヴ色が際立つ映像のLookに魅了されながら今の時代にも通用するようなファッションが奇抜に乱れる、ロンドンパンクを想起させるモデルのメイクにパンクスが殺されモッズとロッカーズの抗争をセリフに、ヘロインを求める姿無き宇宙人に女性の復讐が如く男たちをセックスで殺す両性具有的な魅力を男女二役で演じるアン・カーライルの存在感が素晴らしい。
家の電気カバーみたいなUFO、不気味なお面が印象的でネオン管の色彩が煌びやか、サーモグラフィーみたいな映像と陳腐なSF描写、ギリギリなエロが絶妙に劇中流れる音楽がインパクト大、物語は単純でありながら難解さが見え隠れ、この世界観と映像にキマってしまう不思議な感覚を味わえる!?
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