「《初見時の感想》アクション映画に似せて実は反戦映画。」ランボー もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
《初見時の感想》アクション映画に似せて実は反戦映画。
※2024.10.27. 2回目の、そして映画館では初の鑑賞。
①一昨日(10/25)観た『八犬伝』も別の意味で懐かしかったけれども、此方も監督テッド・コッチェフ、音楽ジェリー・ゴールドスミス、撮影アンドリュー・ラズロ、と如何にも1980年代の雰囲気で懐かしかった。
②テッド・コッチェフは決して巨匠とか名匠とか呼ばれないけれども、『おかしな泥棒 ディック&ジェーン』や『料理長殿、ご用心』、『ノースダラス40』とかどんな題材でもそれなりの佳作に仕立ててしまう70年代や80年代の堅実な演出の職人監督。
③私も歳を取って更に涙脆くなったのかラストシーンには泣かされてしまった。
スタローンは決して上手な役者ではないけれども、本作のラストシーンは彼のベスト演技の一つではないかと思う。
④戦争では人を殺すのは“犯罪”ではなく“任務(Mission)”。
『シビル・ウォー』であった台詞“誰か自分を殺そうとしているから此方も相手を殺すだけだ”という「戦争の正義」という大義の基に戦争に特化して高度な「生身の肉体を纏う戦争マシーン」として造り上げたのがランボーだと言える。
しかし、あまりに戦争に特化された為、平和な世界では受け入れられない。
しかも戦った戦争がアメリカ合衆国が初めて敗戦を喫したベトナム戦争。
コメントする