ランブルフィッシュのレビュー・感想・評価
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名作『アウトサイダー』の駄目なB面がこれ
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総合55点 ( ストーリー:30点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:60点|音楽:65点 )
『地獄の黙示録』で衝撃を受け、『アウトサイダー』で感動した当時はすっかりコッポラ監督に魅了されていた。そして次に大きな期待を持って観た作品がこれ。
だがわけがわからないしさっぱり面白くない。何かをしでかして別人になった兄のことは謎のままだし、女と友人のことは物語にほぼ影響がない。話の起承転結とか本筋というものがなく、主人公の日常の非行生活をただ描かれても退屈するだけ。雰囲気は出ているし、若者が柵を絶って閉鎖的な町を出て行く結末は何となくいいのだが、「考えるな、感じろ」的な前衛芸術風の内容に取り残された感がある。
『アウトサイダー』同様にマット・ディロンが出ているし、ミッキー・ロークも不思議な存在感がある。主人公の住む海のない町はどこだろうと思って調べたら、撮影場所は『アウトサイダー』と同じオクラホマ州のタルサで、二作連続で撮影されたらしいほぼ連作といっていい作品。原作・脚本も『アウトサイダー』と同じタルサ出身のヒントン作だったが、内容は格段に落ちる。
白黒画像は好きではないが、白黒にしては観やすいなと思ったら明暗の差をはっきりさせているらしい。でも兄が色を感じないからといって作品が白黒である必要性が高いとは思えない。
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