ラ・パロマのレビュー・感想・評価
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カルト映画
今回35mm上映をするというので、 ワクワクしながら神戸の元町映画館に向かいました。 再上映でこんなにワクワクするのは久しぶりです。 (たいていはDCP上映) この映画は昔テレビで観た事があります。 司会は映画評論家の品田雄吉だったかな・・・ その時観た感想は、いまいちよく分からないでした。 へぇ、ビユル・オジェがお母さん役で出てるんだ、ぐらいで もちろんダニエル・シュミット監督とレナード・ベルタ撮影監督は知っていました。今回映画を観た感想は、とても面白かったです。棒演技でしかなかった主人公役のペーター・カーン(クリス・ペンに似ている)が、おぉなかなかやるなぁと感心しました。イングリッド・カーフェンの目力に最後の道化師(?)のアップ惹きつけられました。音楽も重厚な場面に陽気なボサノバ調をかけるなんてセンス良すぎ。 この監督の作品また観たくなりました。 もちろん映画館で・・・
ちょっと変わってる映画
映画好きの友人が貸してくれたビデオで見たのだろうという記憶しかないほど大昔のことですが、この映画に心奪われました。主人公の男性は金持ちのぽっちゃり坊や、彼が愛する女性は美しく、映画の中で流れる音楽がストーリーと真逆の軽さと明るさで頭から離れませんでした。登場人物すべてがお洒落で「ヨーロッパ」~!結末に度肝抜かれて、「ダニエル・シュミット」の名前が頭に刻まれました。 その後、ずーっと時間がたって、ダニエル・シュミット『楽園創造 書割スイス文化史』という、写真と絵が満載で、夢と現実を彷徨っているけど、何となくクリティカルな本を書店で見つけて買いました。また会ったね、ダニエル!嬉しかった。この分厚くて重い本を宝物のようにたまに出しては眺め、いつかダニエル・シュミットの映画を映画館で見たいと願っていました。 もう少しでその夢、叶うでしょう!
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