ライフ・イズ・ビューティフルのレビュー・感想・評価
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ライフ・イズ・ビューティフル
笑えて泣ける名作。映画を観て泣くことはあまり無いのだが、この映画は普通に泣いた。
主人公のグイドは、常に明るく周囲を笑わせる愉快な男。妻のドーラもそんな彼の人柄に惹かれて結婚し、息子のジョズエを授かる。映画の前半はそんなグイドとドーラの馴れ初めが描かれている。
映画の後半は、グイドと息子のジョズエが、ユダヤ人の強制収容所に収容される。グイドは息子には「これは1000点貯めれば戦車が貰えるゲームなんだ」と言い聞かせる。自身も辛いはずなのに、そんな素振りを息子の前では微塵も見せず、明るく楽しく振る舞い続ける。息子に余計な心配をさせまいとする彼の姿に、父親としての優しさや、精神の成熟度合いが表れている。
映画の最後には、大人になったジョズエによるモノローグが流れる。父親の、自分を大切に思う気持ちや愛情深さを、幼い頃はあまり意識していなかったはずだ。しかし大人になるに連れて、父親が自分に対してしてくれたことの重みを深く感じるようになる。それがこのモノローグに表れていて泣ける。
家族を愛し守る、ひとつのカタチ。
映画はドキュメンタリーではない。
映画はファンタジーである。
男から見た女性。
女性から見た男の良心。
夫婦となったふたり。
夫婦から見た子供。
子供から見た親。
男から見た妻と子の危機。
子供から見た父の姿。
甘い恋から流れた彼らの人生。
命懸けで守った家族の姿。
過酷な現実に男は泣き叫んでも良かったが、
男は家族を安心させる方法を取った。
現実から離れたあの子の見た事実。
男のユーモアは悲しみを倍増させる。
その愛に包まれた現実は、後に知る。
愛はファタジーでもあるべき、と思う。
※
身勝手なネタさえなければ
評判が良いみたいなので見てみましたが、正直自分は感動出来なかった。
前半は自分勝手な主人公が周りの迷惑も考えずに調子に乗った行動をとる、ローワン・アトキンソンのようなドタバタコメディ。
こういった作品は普通「近くにこんなやつがいたら迷惑だろうなー」と笑いながら見る作品なのだが、後半は事態が一変、ドイツ軍による強制収容所の話になる。
ここからは息子を怖がらせまいと優しい嘘を吐いて陽気に振る舞う父を描いている、らしい。いや、描きたいのは伝わるのだが、やってることは前半と変わらず身勝手コメディなのだ。
たかがフィクションのお話ではあるものの、最悪同室のメンバー全員が処刑されかねないレベルの自分さえ良ければ構わない自己中行動を取るのでかなりの不快感を覚える。
おバカコメディだったら全く問題ない内容だけど、この作品における主人公は「迷惑なやつ」ではなく「立派な父親」として描かれているので、コメディとして見れない、感動ドラマとしても見れない、中途半端な見方になってしまう。
私は涙もろく、安っぽい感動ドラマでもすぐに泣いてしまうのだが、この作品は他人に迷惑をかけ続ける主人公の行動と、それでも彼の思う通りに物事が進んでいくご都合主義のお陰で涙ぐむこともなかった。
ただ、まぁコメディ要素がこの映画を見ようかなというきっかけにもなったし、暗く悲しいという雰囲気が前提として描かれるべき戦争を舞台にした映画がここまで暗さを感じることなく見られるのは良い部分だと思う。
コメディタッチで描くにしても、もう少し他人の迷惑にならないようなネタを中心にしてくれれば私もこの映画を受け入れられたと思うと残念でならない。
完成度の高い脚本
息子のために優しい嘘をつく主人公に感動しました。
個人的にそれ以上に凄いと思うのは脚本の作りですね。もう、一つ一つの小ネタを上手く作ってはここというタイミングで解消していくという所が見事でした。
コレと同じような話を書けるかもしれんが、ただ、ここまでの完成度の高い小ネタとその提示と回収のバランスは真似できないだろうな……
最初は
うざキャラだと思ってしまいましたが、こんなに打たれ強くてユーモアあって家族思いで一途で行動力あって尊敬しちゃいます。
ほんとに最後の判断が悔やまれます。
展開が早くて引き込まれました。さすが名作!
忘れられない映画。戦争に巻き込まれたのは少し変わった男だった。
何て愛が深い映画なんだろう。
敵国の収容所に送られてしまった、男と彼の息子。待ち受けているのは、死あるのみです。男の妻は収容所送りを免れたものの、愛する夫と息子の愛の為に自ら志願。妻の愛の深さたるや、言葉がありません。
でも男の持つ愛も深い。息子には「ゲーム」と称して恐怖を排除。映画ラストで見せた男の姿は、まさしく究極の愛です。もちろん妻への愛も忘れてはいません。自分の命よりも愛する人の命。
極限状態の中でも愛を貫いた男に、今一度大きな拍手を送りたいです。
ルパンのカリオストロの城みたい
冒頭なんですがカリオストロの城と似たような感じだった。画質が古臭い感じだったので、ルパンはこの映画からぱくられていたのかと思ったが、1999年の作品なので、この映画がルパンからぱくったのか?よくわからん。
家族を想う愛に感動しかない
前半は主人公の適当な嘘をつきまくるいい加減さにうんざりで、見るのが苦痛でしかなかったです
それでも高評価なので我慢して観ていたら、途中からガラッと変わって一気にシリアスな感じに
そこからは主人公の嘘が適当な嘘ではなく、全ては息子への思いやり、もう感動でしかなかったです
ユダヤ人迫害のひどさより、父の息子への愛が残る作品でした
そして息子役の男の子が天使のような可愛さでした
良いお父さん
父がユダヤ人のため、父と子がアウシュビッツに送られるが母も内緒でついて行く。
父が子に危険を悟られないように明るく振舞っているのが悲しくなる。最後の最後まで良い父。
しかし、この映画を見ても題名になっている「人生は美しい」とは思えない。
結構残酷で救いのない話。
2000作目はまだ見ぬ名作で。 前半、なんだ、このうるさい男は(笑...
2000作目はまだ見ぬ名作で。
前半、なんだ、このうるさい男は(笑)コメディだったのか、いや、あんまりおもろないし。ヒロインも微妙やん、おばあちゃんとあんま違わんし(笑)
子どもが出来てからの後半は一転、重すぎる展開。つらすぎるやん。なぞなぞ男、しばく(笑)そして衝撃。
全然ビューティフルやないやん!ライフ・イズ・ノット・ビューティフルやん。
もっと明るく楽しい作品だと勝手に思ってた。
何をやっても長続きしない自分が、記録はじめてから2000作も…感慨深い。名球界ならぬ名画会に入会させて(笑)映画ってステキですね。
素晴らしい父親の愛に息子は何を想うか?
ユダヤホロコーストもの
父親が息子を不安にさせないよう、おどけ続ける、というもの。
愛情一杯で素晴らしいのは間違いないが、前半が冗長すぎ、そして、おどける父親は極限の最中に発出した行動ではなく、実は日常から真面目にふざけた人間、と考えると、やや薄いものにも感じてしまうのは、自分がひねくれてるからか?
泣けない友人が泣ける映画
おじさんになってくると涙腺が緩くなってしまう。ふとしたことですぐ涙がにじみ、泣かせにきてるなとわかる展開であってもまんまと泣いてしまう。でも、逆におじさんになると恋愛もので泣けないという声も聞こえてくる。共感できないらしい。そんな友人たちの中に、映画やドラマで次の展開を予想することに頭を使ってしまい、泣くことはほとんどないという友人がいる。驚くくらいに泣かないらしい。その泣かない友人に、泣ける映画はあるのか聞いたところあがってきたのがこの映画だ。実は観ていなかったので今回鑑賞してみることにした。さぁ、どれだけ泣かせてくれるんだ?と。
結論から言うと全く泣けなかった。主人公グイドのイタリア人っぽい、ふざけた行動が受け入れがたくて少し冷めてしまったのかもしれない。収容所生活でもふざけた姿勢は変わらないんだもの。でも、そのふざけた行動があんな形で伏線回収されていくなんて!あの展開があるからこそのあのふざけた態度だったのか!なんて話だ。
自分は泣けなかったが、泣いてしまう感情も大いに理解できる。たしかにいい映画だった。
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