劇場公開日 1999年4月17日

ライフ・イズ・ビューティフルのレビュー・感想・評価

全152件中、1~20件目を表示

5.0泣いた。映画館で観ている人達が全員泣いていた。最初から最後まで面白...

2025年11月16日
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鑑賞方法:映画館

泣いた。映画館で観ている人達が全員泣いていた。最初から最後まで面白いがとても切ない。こんな父親になりたい。今まで観た映画の中でナンバーワンの作品で今後も抜かれる事はないと思う。

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千尋

5.0イタリア映画、愛が溢れている映画。

2025年10月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

楽しい

グイド(ロベルト・ペニーニ)がドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)に一目惚れ、猛アタックして結婚。
そして、息子ジョズエが可愛くて愛おしくて堪らない。
ある日突然、収容所での生活が始まる。

ロベルト・ペニーニの魅力があってこその映画ではないかと思う。
初めて観た時、笑って泣いて、泣き過ぎて頭が痛くて、暫く立ち直れないほど、忘れられない映画。

その後、この映画を観て、こんな人と結婚したいと結婚相手を決めた知人の話を聞いた。
映画は人生を変えてしまうのかと驚き、その対象として見ていなかった自分にも変化があった。
今回、久しぶりに映画館でリバイバル上映を観た。
こんなにも愛され愛した人生は幸せなのだろうと思い、辛く悲しい涙の記憶が、愛おしい愛情を感じて涙した。

言葉では表現しきれ無い、映画を観て感じる愛。

イタリアに行った事は無い、映画から知るイタリアを好きになる、感動する映画。

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naomi

4.0全ての父親へ

2025年10月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

父親とはこうあるべきと教えられた。
子供のころ嘘をつくのはいけない事と教えられたが、ついていい嘘、つくべき嘘がある事を大人になるにつれ学んだ。
ライ・イズ・ビューティフル。

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Kei6

3.5楽しめた

2025年9月10日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

第二次世界大戦の時代の話なので、暗くなりそうだが、主人公のユーモアで暗くなりすぎなかった。

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たくわん

5.0家族、子供を守る人生の美しさを描いた映画

2025年9月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

幸せで笑いに満ちた生活が、徐々に戦争に侵されていく物語と演出が見事!
『シンドラーのリスト』や『関心領域』のようなホロコーストに正面から向き合うものではありませんが、家族、子供を守る人生の美しさを描いた映画です。

私は1999年に結婚前の妻と観て、今回は子供たちを含めた4人で鑑賞しました。

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FCアクセルJr.'09

3.0アカデミー賞のスピーチ

2025年9月8日
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鑑賞方法:映画館

怖い

2025年9月初めて劇場鑑賞。アカデミー賞での受賞スピーチがやたら長く鬱陶しかった記憶があり、作品中のグイドそのままであることに驚いた。映画、ドキュメンタリー、書籍などでユダヤ人の悲劇が取り上げられており、私も何故欧州(含むロシア、東欧)でユダヤ人が嫌われて来たのかは、ピンと来ないまでも、イスラエルのパレスチナ人への民族浄化を見るまでは同情していましたが、本日はそこまでの同情は感じませんでした。

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Cabe

5.0チャップリン

2025年8月25日
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97年の公開時にも観ましたが、今回改めて観たら主演のロベルト・ベニーニはチャップリンを尊敬してるのかなと思いました。あの帽子にコミカルなアクションにオーバーアクション。まさにチャップリンを連想しました。ロベルト・ベニーニでチャップリンの映画を撮っても面白いだろうなと思いました。97年の公開時にも涙が流れましたが今回も涙が流れました。良い映画です。名作だと思います。

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ちびた

4.0ラストが本当に惜しい

2025年8月24日
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鑑賞方法:映画館

とにかく主人公がポジティブで陽気でおしゃべりで底なしに明るい。
この映画を見て連想したのがチャップリン。喜劇としては共通するものを感じました。
あとニュー・シネマ・パラダイスもオマージュとして感じました。

個人的にラストがちょっと残念だったかな。やはり戦車に乗って子供を迎えに来てくれたら最高の作品でした。

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canghuixing

4.5前後半での明暗展開に魅せられました。

2025年8月24日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

ドキドキ

最初はグイド(主役イタリア人男性)のチャラくて突飛なしつこい求愛アピールに閉口したものの、いつの間にか私もドーラと同じく魅了されていました。
前後半での明暗展開のコンラストでも、貫かれるグイドのあっけらかんとして明るく深ーい愛にしてやられましたー。

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ももいろのきりん

5.0ロベルト・ベニーニ

2025年8月22日
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鑑賞方法:映画館

グイドのしつこいくらいのアプローチにドーラが惹かれていくように、観ているこちらもロベルト・ベニーニのしつこい笑いにいつしか引き込まれてしまう。(最初はいやだったのに)

微笑ましい夫婦愛、親子愛に引き込まれたところで、一気に抗えない悲劇に。

子どもを怖がらせないように嘘をつき続ける、収容所でそんなに上手くいかないとはわかっていても、ロベルト・ベニーニのムービー・マジックに魅せられる。
泣かせにこないから泣かされる。
放送と音楽を使って生きていることをドーラに知らせるところは泣けました。

帽子、なぞなぞ、戦車、巧みな脚本
あっ、えっ、見せない。日本映画のようにダラダラとしたエピローグなし。潔い演出。

ロベルト・ベニーニのアカデミー賞受賞も納得。
授賞式で椅子に乗って立ち上がっていたロベルト・ベニーニの喜びようが忘れられない。
ライフ・イズ・ビューティフル!

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大吉

4.0心を救う嘘

2025年8月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

20年ぶりくらいで観ました。前半はまったく記憶になくて、収容所こんなに短かったっけ?と驚きました。

ライフイズビューティフルという嘘を信じさせてくれる作品です。

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HUGH

4.0楽しく哀しく幸せで怖くて温かく切ない

2025年8月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

良い映画でした。
それ以上に付け加える言葉はないです。

と書きつつ、少し付け加えたくなっちゃうのだけれど、日本ではあまり知られていない1943年7月のムッソリーニ政権崩壊後のナチスドイツによりイタリア北部の過酷な占領統治を描いています。
舞台はイタリアのトスカーナ地方。

主人公の底が抜けた剽軽さと無償の愛が、何かを思い出させると考えていたのだけれど、チャップリン映画のチャーリーでした。
チャップリンも「独裁者」の中で、ユダヤ人迫害を風刺していましたね。

楽しく哀しく幸せで怖くて温かく切ないものが、混じりあっている良い映画です。

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ねこたま

5.0無口なイタリア人に会いたい

2025年8月19日
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26年ぶりに観ましたが、物忘れを有り難く思いました。ストーリー全く憶えて無く、新作として観てました。悲惨さ全く感じ無かったのはベニーニの演出の妙ですね。それ故に余計に心に悲惨が染みました。イタリア人の共演者もベニーニのイタリア語機関砲には辟易した様子感じました。最初から最後までベニーニ・オンパレード、お見事でした。

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ホモ・サピエンス

5.0久々に観て笑って泣いてしんみりして

2025年8月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

何回も見ているし録画してライブラリにもあるんですがシアターにかかるので勇んで柏のキネマ旬報シアターへ、待合室のとこにある懐かしい名画のパンフレットとか見たりです。
映画は戦車がやってくるとお父さんからお子さんが何回も言います。最後にほんとに来てなんですかその時はお父さんはいないんですよね。泣
笑って泣いて感動ものの名作ですね。映画館で見ると、やはりいいですね
ビバキネマ旬報シアターです。週末はルノワールとかショーンベイカー監督の特集やっているので行こうと画策してます

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芭蕉翁

3.5漸く鑑賞

2025年8月18日
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鑑賞方法:映画館

ロベルト・ベニーニってやはり私は鬱陶しく感じるのだが、ラスト数分の流れは本当に感動的だった。

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Mr. Planty

5.0アレッツォに行ってしまいました

2025年8月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

20数年前、公開当時に本作品を観て感銘を受けてロケ地のイタリア、アレッツォに行ってしまいました。
3人で自転車に乗るシーンがとても素敵で忘れられません。
これは壮大なるラブストーリー&反戦映画です。
グイドの様な男になれたらいいなと思って今日まで生きて来ました。
またスクリーンで観れた事に感謝。
わかっているラストシーンでまた涙してしまいました。

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コウジ

3.0人の親として

2025年8月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

楽天的なイタリアの雰囲気の中で進行する物語、しかし当初からファシスト的敬礼や黒シャツ隊など時代の不穏なアイテムが登場します。陽気な雰囲気のまま結婚、子供の誕生と進みますが気づけば周りはドイツ軍だらけ、主人公たちも強制収容所へ連行。ここで物語の核心となる嘘を主人公は子供につき続けるわけですが、個人的には実際のドイツ軍はここまで甘くはないだろうと思わせるシーンが多く、ちょっと作品に入り込めませんでした。
しかし、引き続き子供にうそをつくシーンで、「人を薪のように焼くなんてことはありえないだろう?」というセリフは現実に対する強烈な皮肉に聞こえました。最後まで子供に悲しい思いはさせまいとする姿は、人の親ならばそうだろうと納得です。

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FormosaMyu

4.0父親の姿に貫かれる

2025年8月17日
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鑑賞方法:映画館

ドキドキ

リバイバル上映で鑑賞。リバイバルするくらいだから上物だろうと期待したが、なかなかのもの。先入観なく見るために事前情報無しで鑑賞したため、序盤はテンション高い主人公のドタバタ映画かと思わされたが、明るい前半から一気に重い後半に。ユダヤ人迫害の被害者だが、息子を暗い気分にさせないように配慮しながら守り抜く姿に父親の理想像を、みました。

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ショカタロウ

5.0笑いのなかに涙が入り混じり、戦争の悲惨さも見事に描いた喜劇映画としては珠玉の名作ですね。

2025年8月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

『ダウン・バイ・ロー』(1986)、『ナイト・オン・ザ・プラネット』(1991)などジム・ジャームッシュ監督作の常連ロベルト・ベニーニが監督・脚本・主演を務め、第51回カンヌ国際映画祭で審査員グランプリ、第71回アカデミー賞で主演、作曲、外国語映画賞を受賞した珠玉の名作『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997)が2週間限定のリバイバル上映。

『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997年/117分)

第二次世界大戦前夜、1937年のイタリア。
ユダヤ系イタリア人のグイド(演:ロベルト・ベニーニ)は美しい小学校教師ドーラに一目惚れし、得意のユーモアと当意即妙な猛烈アプローチで、彼女と駆け落ち同然でようやく結婚、愛息ジョズエを授かり幸せな日々を過ごす。
ジョズエに物心が付いた頃、ユダヤ人迫害の嵐がイタリアにも吹き荒れ、叔父、グイド、ジョズエ、そして彼らの後を追ったドーラも強制収容所に連行させる。
ジョズエを怖がらせまいと、グイドは得意の機転を利かせて、「これは戦車の賞品がもらえるゲーム」だと優しい嘘をつく…。

作品はドーラを結ばれるまでの前半パートと、過酷な収容所生活の後半パートに2部構成。

前半はとにかくグイドの陽気で破天荒なドタバタコメディをチャップリン映画のようにこれでもかとくどいほど徹底的に強調。
逆に前半の圧倒的な明るさが、後半の陰鬱な収容所とのより強い対比、濃淡を生み出し、本作をより印象深くさせています。数々の伏線回収も見事です。

最後まで家族を守るため、愛息の前では陽気に振る舞い、嘘を突きとおし、死期が迫る直前まで気丈に陽気に振る舞うグイドの姿は涙なしでは見られません。

笑いのなかに涙が入り混じり、戦争の悲惨さも見事に描いた喜劇映画としては珠玉の名作ですね。

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矢萩久登

4.0イタリアと日本の共通項ーー戦争の悲劇性を伝える寓話

2025年8月17日
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鑑賞方法:映画館

1998年公開のこの映画、観たことがあるような気がしていたのだけれど、今回観てみて間違いなく初見だった。
公開当時、評判になったし、その後も配信や再映などでよく目にした名画だから、どうやら観た気になってしまったらしい。
以下は映画のレビューというより、私自身の鑑賞体験とそこから考えたことのメモになってしまいそうだが書いてみたい。

監督・主演のロベルト・ベニーニはコメディアンでもあり、序盤からマシンガントークで喋りまくる。雰囲気は面白げなのだが、今一つ笑えない。
予告編などでこの雰囲気を見て、苦手なタイプのコメディだと敬遠していたのが、未見の理由だったのかもしれない。イタリアだとこの前半、爆笑となるのだろうか。
しかし、この多幸感あふれるコメディ的世界も、後半のイタリアにおけるユダヤ人迫害(ホロコーストの一部として位置づけられるのだろう)に移ると、失われた過去の幸せな記憶へと意味を変えることになる。

妻と子どもと共に収容された主人公は、ここで息子と妻に希望の物語を語る人物になる。別々に収容された妻には、収容所の放送マイクの隙を見てメッセージを伝え、またレコードで思い出の曲を大音響で流す。そして幼い息子には「これは壮大なゲームなんだ」という虚構の物語を語り続け、それを信じ通させる。

この物語は創作だそうだが、同時期に実際に収容所に入れられていた心理学者フランクルを思い出す。
彼は収容所で「希望を持つ人は生き延び、希望を失う人は死んでいく」ことを観察し、人生の意味を問うロゴセラピーを完成させた。『夜と霧』はその体験記録であり古典的名著だ。私自身もこの本の視点に何度も救われたと思っている。
この映画の主人公はまさにロゴセラピーの実践者のように、妻と息子に「意味ある生の物語」を伝え続け、同時にその献身的な態度によって自らの生に強い意味を与えていた。

この映画は公開当時、ホロコースト描写が軽すぎるなど賛否両論だったという。確かに寓話的な世界観で、ホロコーストは悪夢の中の壁画のような表現でマイルドに描かれる。
ここでリアルを徹底すれば、同じイタリア人の中に加害者と被害者を描かざるを得なくなり、それを避けたかったのかもしれないと感じた。

そして考えてしまうのは、日本との比較だ。日本もまた敗戦国として、戦争の物語を主に「悲劇の物語(原爆や大空襲、特攻)」として語ってきた。
戦争全体を見れば加害も被害も入り混じるのに、それでは意味ある物語になりにくい。勝者は偉大な達成の物語を語れるが、敗者はそうはいかない。だからこそ、戦後80年を経た今も日本もイタリアも「悲劇の物語」として戦争を語り続けるのではないか。
そして他国から加害責任を問われるたびに、さらに悲劇の物語で自らを支えざるを得なくなる。悲観的で皮肉な見方かもしれないが、戦後生まれとして当事者でないという思いが僕の中にあるからか、そんな風に感じられた。

とても美しく、悲劇的で、だからこそ強い印象を残す映画だった。寓話としての力と、歴史的現実の複雑さ、その両方を考えさせられる鑑賞体験となった。

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nonta
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