「音楽も素晴らし」ライフ・イズ・ビューティフル ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽も素晴らし
思い出補正が入っているので評価は高くなってしまいます。仕方ないのです。
多くの映画賞で高評価な有名なイタリア映画。
コメディ感が強く、ホロコーストを和らげることで、ユーモアを成立させている微妙なさじ加減が絶妙だった。
ロベルト・ベニーニが奥様のニコレッタ・ブラスキとまたもや共演し、子役のカンタリーニは撮影に入る前に実際に2人と共に寝起きをともにしてたらしい。
史実を正しく描くのではなくて、歴史の中に美しい親子の物語を作っている。
この映画『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997)について、ホロコーストについて「歴史的現実を過度に美化している」として、ユダヤ系団体や一部の批評家からは本作における表現手法の倫理性やバランスに疑問を呈する声もあがったらしいが、そんな声が上がるのは毎度の事で仕方がない。
『シンドラーのリスト』(1993)だって『SHOAH ショア』(1985)の監督クロード・ランズマンから「出来事を伝説化するものである」として舌鋒鋭く批判されたりしてるし。妻のエミリー・シンドラーは実際にはオスカーの活動を支え、ユダヤ人保護に貢献した重要な人物なのに映画ではあまり目立たない存在だ。
『サウルの息子』(2015)はリアルらしいが、今作品の様に "笑って泣ける" 作品では無くて全くの別物だし。
『関心領域』や『アウシュヴィッツ・レポート』、『アウシュヴィッツの生還者』、『アウシュヴィッツのチャンピオン』、『ホロコーストの罪人』、『縞模様のパジャマの少年』等あるが、全く別物のコメディ映画として楽しむべし。
なのに泣ける。
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