「存在の、耐えなければならない悲しさ」欲望の翼 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
存在の、耐えなければならない悲しさ
レスリー・チャンは不思議な魅力がある人なんだと思った(今さらですみません。私、本当に知らなかったんです)。いろんな顔と表情と体の動きをしてそれが全てその人でしかないような人。一人でしなやかにダンスしている場面は私を「ブエノスアイレス」に連れて行ってくれた。
最後、トニーが居る空間には「天使の涙」の空気が漂っていた。デスク周りは新聞社みたいで、トニーが鏡を見て髪を櫛で撫でつけるシーン(とても色気があって素敵…)は白シャツにタイであることも相まって「花様年華」の雰囲気だった。
水が好きだから、雷の音や大雨がとても良くていつまでも雨音を聞いていたかった。雨の中のアンディをずっと見ていたかった。最初と最後のフィリピンの密林の映像は湿度たっぷりのカーウァイ・グリーン。その中に埋もれて夢で会いましょう。
ミミが着ているワンピース、全部かわいかった。美しいデコルテ、腰のくびれ、きれいに湾曲した背中の線、すんなりした脚の形、ちょうどよい肉感。そしてマギー・チャンはその佇まいのままでチャーミング。60年代の女の子達の雰囲気、いいな。
アンディは耳の形ですぐわかった。アンディもレスリー・チャンも骨格がしっかりしていて、肩幅があって背中が美しく湾曲していて「洋服」がとても似合う体型なんだと思った。でも決してごつくなくてしなやか。
この映画の雨の匂いと湿度にやられてしまいました。今日も猛暑の日だったからかな?
共感ボタン勢いで押してしまいました。すんません、これ観てないです
(´;ω;`)
レスリー・チャンで1番の個人的オススメを忘れていました。「楽園の瑕」です。ウォン・カーワイ作品なんでお気に召すのでは。
坂口拓は「地獄でなぜ悪い」の黄色い全身タイツの人です。
もっと沢山有るけど「キングダム」以外メジャー作品が無い
(泣)