夢を生きた男 ザ・ベーブのレビュー・感想・評価

こういう伝記は切り取り方でだいぶ印象も変わりますね。努力とかがほとんど描かれていないから、あまりベイブルースの人物像が魅力的に感じられなかったです。この描き方だと、たんに才能に溺れた人だ。

名前はもちろん知っていたが、愛される悪童だったんですね。
次点を大きく引き離す不滅の記録の数々、今の野球界にいたらどうだったんでしょう。意味ないこととは分かりながら、どうしても比較してしまいますよね。
最初の奥さんがなんだか可哀想だった。

子供の頃は王選手のホームラン記録で。
最近では、“オータニさーん！“2桁勝利＆2桁本塁打記録で。
名前を聞きました。そして大好きなジョン。グッドマン主演。

施設出身だからか、子供が大好きで。
だけど大酒飲みの大食漢、夜遊び大好き。
こんな人はいやだわー、と思いつつ実に魅力的。
そんなルースの「ざっくり感」、役にぴったりでした。

途中にモノクロの「野球ニュース」風動画が、挿入されているのがアクセント。
時代当時にお邪魔しているような感覚でした。

記録と記憶に残る選手を、今知れたことが楽しかったです。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「ホームランが好きなんだ」

ジョングッドマン扮するルースは子供の頃から体が大きかったが7歳の時父親に置き去りにされた。施設で初めてバットを握ったところ、ホームラン性の当たりだった。ボルティモアがルースを引き取ると言って来た。

3日もホームパーティーやられたらやっぱり奥さん怒っちゃうよね。子供たちに靴を配ったり奉仕の精神が素晴らしいね。監督になって選手の面倒をみるのが夢だったんた。赤ちゃんを連れて来て養子にして家族も作った。病気の子を見舞ったりやんちゃ坊主だけど人間性あふれてたね。転落も早かったな。ホームラン打っても自分で ベースを回らなかったとは知らなかったよ。

肝心の野球のシーンが、どうにもお粗末に見えて、すごくもどかしい。当時の映像を見ると、ロッキングモーションだったり、球場の雰囲気なんか、頑張って再現してあるのだろう。それでも、もう少し、技術的な解説を入れてほしかった。

あんなに簡単にホームランが打てるのなら、どうして７１４本しか打てなかったのだろう。とすら考えてしまう。そう簡単じゃないものだという説明が欲しい。どうしてルースがホームランを打てるのか、どうして他の打者が打てないのか。

その根本的な価値観が説明できていないから、起きたことを淡々となぞっているように見えてしまう。

そんな基本的なこと、いちいち言うまでもないだろう？ということなのか。

2022.8.24

暴れん坊のベーブは父親の手に余り、施設に預けられる。
野球に天賦の才があり、持て余していた施設は、これ幸いにと球団に入れてしまう。
みるみる人気者になるが、素行は悪いままだった。
日本に来たこともあったような。

ベーブ・ルースのことがよくわかりました。

破天荒というか大物というか。

夢を与えたわけです。