「暖か味のあるギャング映画」夕陽のギャングたち はむちんさんの映画レビュー(感想・評価)
暖か味のあるギャング映画
全体的には音楽含め結構コミカルな展開に思えました。同じ監督の「ウエスタン」はスリルや心情が深く出ているお気に入りなのですが、似た路線を期待した自分は、まず肩透かしを食らってしまった(苦笑) 軽いタッチにしたことで女性にも観やすいノリにしたのかなと。
前半、馬車に乗せてもらった主人公のことをバカにする上流人間達の姿を、憎らしいまでにアップで撮る。美味しそうに食べてる口元をアップにしたり屁理屈を言いながら服装、料理、グラス等いかにも勝ち組て感じの余裕。そこに主人公の仲間が襲い掛かる「ざまぁみろ」感は観てて気分爽快になりますね。実生活で「今に見てろよ」というハングリーな気持ちにさせてくれます。ただ、こういう情が出てる場面は後半に進むまで少ないのが残念かな。
(印象に残った場面)
・ポスターを後ろから指で破り、覗き見してる目が元顔と上手くフィットするのは洒落てる
・橋を爆破するシーンは爽快
・死人を眺め洞窟から去っていくJ.コバーンの後ろ姿の映像美
しかし何だか場面場面の繋がりがいまいちわからなかった。いつ仕掛けたの?いつ忍び込んだの?気になってしまいました。。。
100分過ぎからは冗談も減り真剣みがあって良かったです。鳥の糞が頭に落ちて場が和むシーンなんかは前半の半端なコミカルさとは違って好きです。二人が噛み合った瞬間と思えたので。
死ぬまで爆破と縁がある職人ジェームズ・コバーン、格好良かったです。
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