劇場公開日 1970年3月28日

「びっくりするほどつまらない」夕陽に向って走れ odyssさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5びっくりするほどつまらない

2022年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

BS録画にて鑑賞。
ロバート・レッドフォードとキャサリン・ロス主演の西部劇というと、もう一人ポール・ニューマンを加えれば名作の誉れ高い『明日に向って撃て!』。
なので、期待して鑑賞したものの、がっかり。
ひどく単調でつまらないのです。

実話がもとになっているそうですが、実話に甘えたら、つまり本当の事件が基になっているのだからいい映画になるはずと思い込んだら、アウト。
この映画は、そのアウトの見本のような作品です。

人を殺して逃避行を余儀なくされるインディアンの若い恋人同士はまあいい。

問題は二人を保護しようとする保安官(レッドフォード)と女医エリザベス(スーザン・クラーク)です。
ふたりの性格づけや、関係の設定がきわめていい加減で浅い。
だから二人がインディアンの恋人二人とどのように関わろうとしているのか、白人の差別意識がまだ強い1900年頃の時代設定の中で、どういう可能性があり得ると考えていたのかが、曖昧なままに放置されています。
また、エリザベス役のスーザン・クラークは老けて見えて魅力がありません。

キャサリン・ロスはここではインディアンの少女役。
美貌は変わらずですが、一瞬だけヌードを披露しているものの、魅力が十分に捉えられているかどうか、疑問。

特に後半が問題で、本来は逃避行を続ける若い二人と、それを追う側のせめぎあいで緊迫感が出なければならないのに、逆に単調になってしまっている。
残念な結果だと言わなくてはなりません。

odyss