遊星よりの物体Xのレビュー・感想・評価
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ジョン・カーペンター版との比較
大傑作のジョン・カーペンター版との比較する為に見てみました。白黒でかなり古い作品で、やたら本筋と大して関係の無い台詞が多くて、今見ると見辛いです。
二度と見る事は無いので、気付いた事や大きな違いを書き出してみます。
・こちらは物体Xが火星人で、植物が進化し人型になったもの。
見た目は、毛髪の無い体格の大きい人間の男性ほぼそのもので、服を着用している。
アップのシーンが無いので人相は不明。
カーペンター版の様に人と同化したりしないが、体の一部分を種の様に使い、発芽する形で複数に数を増やせる。途中、腕が千切れるが再び生えている。増殖には血液が必要でその為、人を襲う。
劇中では1体のみ。登場回数もたった3回だけ。
銃は効かないが火や電気に弱い。
ガイガーカウンターに反応するので、ガイガーカウンターをレーダー代わりにして、物体Xが接近しているかを判別できる。
・氷漬けの火星人をどうするか対応を決めかねている間に、見張り役が氷の中の火星人の顔が不気味で見たく無いという理由から、電気毛布をただの布と勘違いして氷に被せた事により、氷が溶けて凍り付いていた火星人が復活する。(やや間抜けな展開)
・ストーリーは、火星人を生け捕りにし研究したい科学者と、火星人を殺処分して安全を確保したい軍人の対立が中心。物体Xは同化はしないので、人間同士の犯人探しは無い。
・隊員に女性が2人いる。主人公と元恋人が寄りを戻すかどうか話すというどうでも良いシーンや、主人公を椅子に座らせて後ろ手に縄で縛った上でのキスシーンもある。
・カーペンター版のノルウェー基地から持ち帰った白黒映像(宇宙船の周りで、隊員複数人が手を開いて立っている)のシーンがある。
・電気毛布を被せた氷が、ベニングスが同化される前に倉庫で物体Xが呼吸により被せてある布が上下するシーンに似ている。また、氷が溶け水が垂れるのと、物体Xの体液が垂れるのが対になっている
・この映画ラストの台詞が、「空を見上げて注視せよ。決して目を離すな。(keep watching sky.)」であり、「クラークから目を離すな(Watch Clark.)」という台詞と似ている。
・タイトル画面が白黒とカラーの違いだけで全く同じ。
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