劇場公開日 1988年11月12日

「一番好きなビリー・ザ・キッド」ヤングガン(1988) 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0一番好きなビリー・ザ・キッド

2023年4月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

興奮

ビリー・ザ・キッドを魅力的に演じる役者はエミリオ・エステヴェス一択、愛嬌のある笑顔と特徴的な甲高い笑い声に西部劇の英雄でアウトローというよりもサイコパスに近い人物像、それをキュートな存在感と破天荒極まりないメチャクチャで予測が付かない行動ばかりが正にトラブルメーカーな役回り。

まさかジャック・バウアーでTVスターになるなんて当時は思いもしなかったキーファー・サザーランドやルー・ダイアモンド・フィリップスに本作での扱いが衝撃的だったチャーリー・シーンと大好きな役者でもあった自分は中学一年くらいか、今ではエミリオ・エステヴェスだけは引き続き大好きでありながら活動が少ないのが残念にも。

オープニングでの横並びで六人が銃を乱射する場面からテンション高めに最終決戦で怖気付いたチャーリーを煽るビリー・ザ・キッドが格好良い、無様なアレックスの最後がやり過ぎにも可哀想でラストはスカッと勧善懲悪モノとして、基本的に言い争う内容が幼く史実を描いているにしても単純な物語展開に難がありながら映画好きになった少年には最高に楽しめる一作であり西部劇やビリー・ザ・キッド含めたその時代のアウトローに興味が湧いて、今でも"ジョン・キニー"が記憶に残るインパクト大!!

続編で描くのだからビリーとパット・ギャレットを会わせる場面が蛇足にも無理矢理感は否めない、初めて観てから何十年後かで認識するようになったテレンス・スタンプにジャック・パランス、本作を観ると中学生の頃が懐かしくなる個人的な思い出!?

万年 東一