劇場公開日 2021年3月5日

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「素晴らしい作品ですよ!」さらばアフリカ バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0素晴らしい作品ですよ!

2021年3月22日
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鑑賞方法:映画館

ヒューマントラスト渋谷さんの企画で、ヤコペッティ監督作品三本目の鑑賞です。

本作の存在は知りませんでした。残酷物語のイメージが強かったのと、その後ヤコペッティの名前を目にすることが減ったのでしょうね。記憶が定かじゃありません、遠過ぎて。

さて、本作。
残酷物語2本見てからと言うこともありましたが、ヤコペッティ監督の力を大いに見せつけられた気分です。衝撃的です。

前ニ作を見る限り、珍しいもの好きの面白いこと大好きな監督さんってイメージでしたが180度変わりました。

虚実おりまぜ、演出(ヤラセ?)も含まれるらしいですが、良い意味でそれがわからないのです。虚実の境界線が引けないほどの、衝撃的な映像の連続で。
当事者達に何らかの迎合、擦り寄りがなければ撮ることができないであろう映像ばかりです。これは演出のため?それともジャーナリズム精神?
なんとも、玉虫色の作品に仕上げたものです。天晴れです。

しかし、この作品はしっかりアフリカの国々の内政状況、人間の愚かな行為を知らしめる、訴える道に繋がっているので作品として大きな意味を持つと思います。

トロフィーハンティングの映像は、本当に直視できないほど。
現在もなお、このような狩猟が行われている事実を「ミアとホワイトライオン〜」で知るところとなったこともあり、そのダブルパンチでショックはより大きくなりました。

いやいや、1966年作品ですが、人間ってかくも変わらない生き物なんだな、、、。
MONDO CANE (犬の世界)、さすがですねヤコペッティ監督。CANE達は相変わらず地上最強の獣のままです。

はぁ〜

バリカタ