モデル連続殺人!

劇場公開日:

解説

マルチェロ・フォンダート、マッシモ・パトリッツィ、アルフレド・ミラビレのシナリオを「血ぬられた墓標」のカメラマン、マリオ・バーヴァが製作・演出した猟奇殺人ドラマ。撮影はウバルド・テルツァーノ、音楽は「恋のなぎさ」のカルロ・ルスティケリが担当した。出演は「バイキングの復讐」のキャメロン・ミッチェル、「ダイヤモンド作戦」のエヴァ・バルトーク、ほかにトマス・レイネル、クラウド・ダンテス、ダンテ・ディ・パオロ、リー・クルーガーなど。

1963年製作/イタリア
原題:6 Donne per I'assassino
配給:松竹映配
劇場公開日:1964年7月18日

ストーリー

ファッション・モデルの女が仮面の男に惨殺された。ただちに捜査が開始されたが、犯人内部説が濃く、モデル達が訊問をうけたが、臭いとみられた人物にもアリバイが成立した。翌日、殺されたモデルの日記帳が、デザイナー、モラルキ(キャメロン・ミッチェル)の館でのショウの控室で発見された。その女は、日記帳に他人のことまで記す癖があり、誰もが日記帳を公開されると困るような秘事を持っていた。モデルの一人ニコレはその恋人が麻薬患者だったので、彼の名誉が傷つけられては、と殺された女と親しかったことを理由に日記帳をあずかり、恋人の電話で急ぎ帰宅したが、待っていたのは例の殺人鬼だった。ニコレを殺した怪人は持物の中から日記帳を探したが、不思議にもその中になかった。その頃、モデルのペギーが自室の暖炉に、ニコレのバッグからそっと盗んだ日記帳を投じた。それが灰になったころ、またも例の怪人が現われ、日記帳のなくなったことを知ると、殴り殺して連れ去った。その死体はモデルのグレタの車のトランクから発見された。その翌朝、グレタもまた死体で発見された。そして、残った一人のモデル、タオイの殺害計画がなされた。犯人はモラルキだった。未亡人経営者のクリスティナ(エヴァ・バルトーク)との情事と宝石の密輸の秘密の暴露を怖れての犯行だった。モラルキは、自分の行動を警察に感づかれているので、クリスティナに男装させ、タオイの殺害を迫った。クリスティナはタオイのアパートで殺害に成功、ところがモラルキの密告で刑事がかけつけた。彼が完全犯罪を計ったのだ。おまけに説明しておいた逃げ場を彼自身が破壊し、そのためにクリスティナはひん死の重傷を負った。やっと、モラルキの所に辿りついた、クリスティナは、驚き、哀願する彼を射殺、同時にこと切れたのだった。

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映画レビュー

4.0『ラストナイト・イン・ソーホー』が影響を受けた作品

2022年6月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

『ラストナイト・イン・ソーホー』が影響を受けた映画の1つだそうで、

観たら、なるほど!と納得。

色の使い方が、特徴的、個性的で、赤、緑、紫、などの照明が多用されてて、ホラーっぽくて幻想的。

出てくる、美女、美女、美女…

正体不明の犯人、連続殺人…

ジャッロって、イタリア映画のジャンルで、ジャッロの代表作みたいです。

ホラーではなく、ホラーっぽいサスペンス。

話自体だと星3だけど、映像美や演出とか、全て含めて星4です。

この映像美は、一見の価値あり。

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RAIN DOG

5.0「サスペリア(1977)」を思い出させる幻想的な映像美

2021年9月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

 この作品は「知りすぎた少女」に続くジャッロ映画である。モデルが次々と惨殺していく物語で、ストーリーとしてはシンプルなものとなっているが、映画はストーリーだけではないのである。
 今作の見どころは何といっても映像美。ダリオアルジェント監督の「サスペリア(1977)」のように様々な色の照明を使って幻想的かつ不気味な雰囲気を醸し出し、小道具の赤も血のように際立っている。
 「モデル連続殺人」を観ることによって映画は映像、視覚的なものなのだと改めて思い返される作品になっている。

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モノリスに触れた男

2.060年前を懐かしむ程度のお話

2021年9月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

これだけ死傷者がでるのなら余程の理由があるだろうが動機や背後関係が説明不足 ヒッチコックの様な古き時代を惜しむ作品

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ゆたぼー
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