「普通に面白いコメディ」モダン・タイムス 文学学徒の映画考さんの映画レビュー(感想・評価)
普通に面白いコメディ
資本主義への風刺とか、人間性の追究とか
そんな難しいことを抜きにしても、普通に笑えるコメディ映画で、現代人でも変わらず楽しめる。
歴史の教科書にも載るほどの映画だが、そこにハードルを感じずに気軽に見てもらいたい。
ただ、やはりこの映画を傑作たらしてめているのは、絶望にあふれた社会情勢を背景としているからであることは確か。
特に最後のシーンでは、それまでの喜劇は現実に起きている、ということを殊更に強調しているように見え、それでも前を向いて歩こうというメッセージが込められていることは容易に見て取れる。
兎角言いたいのは、「モダン・タイムス」は映画として完成されているからこそ、今でも評価されているのだと思った、ということ。
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