「20年前の映画だから感覚が合わなくても、「まぁ良いか」といった感じ...」メイド・イン・ホンコン さちさんの映画レビュー(感想・評価)
20年前の映画だから感覚が合わなくても、「まぁ良いか」といった感じ...
20年前の映画だから感覚が合わなくても、「まぁ良いか」といった感じでハードル下げ下げで見始め観たんだけど、本当に傑作だった。鑑賞して数日が経つけど今だに各シーンが脳内でフラッシュバックして頭から離れない。
まだあどけなさが残る3人(いや4人か)を中心に描かれた青春映画の金字塔!
シリアスで重くなりがちなテーマでもあるし、本人たちもいたって真面目に演じていてコメディー要素が全くないんだけど、所々にパンツやら、嗅覚やら、大きい絆創膏?やらが放り込まれてきて、観る側はクスっとなってしまう。絶妙なバランスで観客を飽きさせない。
主人公チャウが夜中に洗濯するとこや、怖気づいて坂道を駆け下りるところとか、めちゃくちゃカッコ悪いだけど、でも、それすらもカッコ良いと思わせる感覚に陥ってしまう。圧巻!
この映画で学んだこと。
①ヤクザとチンピラの違い(ペンの母が教えてくれた)
②鼻血文化は、日本と香港共通(ロンが教えてくれた)
③2つ以上の人生だっておくることができる(チャウが教えてくれた)
④自分自身の心臓はうんこ色だってこと(チャウが教えてくれた)
香港の暑く湿った気候。無機質の高層マンション。絶景地にある墓地。急勾配の路線電車。トヨタ製の路線バス。その全てが愛おしくなる。
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