「【”恋も知らずに、何の人生。”日本にマサラ・ムービーの魅力を伝えた記念碑的作品。スーパースター、ラジニカーントが踊って恋する痛快娯楽巨編。今作後のインド映画に多大なる影響を与えた作品である。】」ムトゥ 踊るマハラジャ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”恋も知らずに、何の人生。”日本にマサラ・ムービーの魅力を伝えた記念碑的作品。スーパースター、ラジニカーントが踊って恋する痛快娯楽巨編。今作後のインド映画に多大なる影響を与えた作品である。】
ー 最初に、正直に申し上げるが、今作は年代的に初鑑賞である。
スーパースター、ラジニカーントの映画を映画館で見たのは、「ロボット」である。
長尺にビビりつつ、たった一人で鑑賞した事は、今でも覚えている。-
■大地主ラージャーの執事兼ボディガードである人気者ムトゥ(ラジニカーント)は、旅回り一座の芝居を鑑賞するも退屈のあまり居眠り。看板女優ランガ(ミーナ)を怒らせ、自ら舞台に上がるはめになるが、得意の歌と踊りで喝采を浴びる。
そんな騒動をよそに、ラージャーがランガに惚れる。
◆感想になってません・・。
・私事で恐縮であるが、私が本格的にインド映画に嵌ったのは、S・S・ラージャマウリ監督の「バーフバリ」シリーズである。
ー 今作の歌って躍る内容に、VFXをこれでもか!という位に使ったアクションシーンと物語の面白さ。テルグ語版、タミル語版を全て見た。最近で言えば同監督の「RRR」である。-
・インド映画は、今作のようなマサラムービーが主流であるが、ここ10年は新たな潮流が生まれている。
1.「マダム・イン・ニューヨーク」・・ある先見性のある日本人の方が内容に惚れ込み、自腹で配給権を取得し、大ヒット。
ー 似たテイストの「めぐり逢わせのお弁当」「あなたの名前を呼べたなら」どれも外国映画に影響を受けた監督が制作している。-
2.アーミル・カーンが主演する「きっと、うまくいく」「PK」「ダンガル きっとつよくなる」「シークレット・スーパースター」
ー 正統的なインド映画の流れを踏襲しつつ、社会的な問題提起もしている。傑作揃いである。-
3.ラップを主体にした「ガリー・ボーイ」やインドの風習に視点を当てた「ジャリカットウ」
4.世界的にも認められた「ホテル・ムンバイ」や、「LION/25年目のただいま」
5.インド映画を郷愁するような「エンドロールのつづき」
<インドに出張で行った際に、映画館で観る映画は、ほぼマサラ・ムービーである。観客は途中から歓声を上げ、一部の人は踊り出す。
今作が、日本だけではなく、世界に与えた影響は多大なるモノだと、本日鑑賞して思いました。
インドの映画館の観衆の熱量って、ホント凄いんですよ!>