「サイエンスフィクション」未来世紀ブラジル vary1484さんの映画レビュー(感想・評価)
サイエンスフィクション
サイエンスフィクションは、サイエンスファンタジーではない。
メトロポリスに始まり、ブレードランナーなど数多くのサイエンスフィクション映画が作られていますが、スターウォーズやアベンジャーズのようなサイエンスファンタジー作品とは、一線を画すジャンルであることは間違いありません。
今作でもその当時を風刺し、警笛を鳴らすような描写がたくさんありました。今のまま技術が発展していった未来を描くことで、我々の住む現代をテーマにすると言うとてもユニークなジャンルです。正解というものはないだけに、違和感だらけの映像の中に時折、見え隠れする風刺に印象付けられます。
私たちは、デジタル映画の発展でサイエンスファンタジーに触れることが多くなっているため、サイエンスフィクションに眠る意義をつまらないものとしてみてしまいます。最近では、dennis VilleneuveやGillermo del Toroの作るサイエンスフィクションが世界ではトップだと思いますが、映画ファンはそれを求めていない傾向があるのです。文学的に価値の高いサイエンスフィクションをしかるべき方法で見ることが難しいのが現実です。
しかし、この作品にもたくさんあるように、ユーモアを取り入れたり、かっこいい映像を取り入れることで、視聴者との距離を埋めるような努力もされています。みられてなんぼの映画なので、まずは
エンターテインメント、そこにテーマや風刺でさらにユーモアや意味を持たせられたらいいのでしょう。
映画ファンの人は観てみてください!この作品から着想を得たたくさんの映画のオマージュが思い起こされるので、それだけでも楽しいです!
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