劇場公開日 1978年2月25日

「スピルバーグはこれを作りたかったに違いない」未知との遭遇 星組さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5スピルバーグはこれを作りたかったに違いない

2023年3月2日
PCから投稿

哲学的な娯楽映画

今から45年ほど前の映画になるが
永遠に語り継がれるであろうテーマを
映画の中に閉じ込めたスピルバーグの
愛情あふれる物語のひとつ。

「空に光るものを見た」
片方の顔だけ日に焼けた老人が言う。
そこから始まる映画の哲学。
「UFOと接近遭遇したと報告するか」
「いや、、、したくない」
管制菅とのやりとりに緊張が走る。

何かがすでに地球にやって来ている。
哲学は次第に謎と娯楽へと変わっていく。

「信じているから、ここへ来た」
「彼らは呼ばれて、ここへ来たのだ」
死を恐れず進む彼ら。
「何を見たかったの」
「これだ」

この宇宙人との遭遇という衝撃的な作品は
今まで侵略者として扱われてきた彼らとのこと
「あぁ、人類は孤独じゃなかった」と
星からの使者と共に歩もうとする。

エンドクレジットで流れた「星に願いを」は
スピルバーグが拘った部分なのだと
そこに全てが入っているのだと
今も信じてやまない。

星組