劇場公開日 1979年2月3日

「DVD発売記念の試写会に参加。」Mr.Boo! ミスター・ブー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0DVD発売記念の試写会に参加。

2021年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、TV地上波

 普段の試写会と違って男性が圧倒的に多く、年齢層も高めだった。ゴールデン・ハーベストのロゴ、やはり懐かしい・・・

 ホイ3兄弟の記念すべき第1作目ミスター・ブー。せこい守銭奴ぶりを発揮する探偵社のウォン(マイケル・ホイ:広川太一郎)、工場をクビになったカンフーが得意なキット(サミュエル・ホイ:ビートたけし)、雑用係のチョンボ(リッキー・ホイ:ビートきよし)。広川太一郎のアドリブの効いた台詞、しかも「~じゃん」を連発する割に関西弁になったりする軽快な吹替えに改めて拍手を送りたくなった。たけしの声も、彼の若い頃の顔を想像すると違和感がない。そして、リッキー・ホイは中川家兄の顔にそっくりで、口をはさもうとする度に叩かれるところもそっくりだ。

 最初にスリと間違えられた男も、ナイナイ岡村とエスパー伊藤を足して2で割ったような顔なので笑えます(公開当時には笑えない。当たり前だけど)。ジャイアント馬場にそっくりな俳優も登場するし、『燃えよドラゴン』でも悪役だったシー・キエンも迫力がありました。ただ、サモ・ハン・キンポーを見つけることができなかった・・・その代わり、映画館で人質になった女性の中で万歳すると腋毛が素敵なお嬢さんがいた・・・

 ストーリー的にはバランスが悪くまとまりがないのですが、笑えるエピソードばかりなのでかなり楽しめます。しかし、意外にも伏線がしっかりしているところがわかった。チョビ髭の警部が何度も絡んでくることや、チョコボールネタ、それにホイ兄弟にムチウチ症の首のギプスが順に巻かれるところ等々だ。もしかするとストーリーよりも伏線にこだわった映画だったのかもしれない。

【2005年8月映画館にて】

kossy