「当時のチャレンジ精神は高く評価したい」ミクロの決死圏 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
当時のチャレンジ精神は高く評価したい
1966年公開
初鑑賞
TSUTAYAレンタル
監督は『海底二万哩』『トラ・トラ・トラ!』『10番街の殺人』『見えない恐怖』『王子と乞食』のリチャード・フライシャー
脚本は『ブリット』『栄光のル・マン』『レッドブル』のハリー・クライナーと『黒い蠍』のデビッド・ダンカン
粗筋
1時間以内なら人間でも潜水艦でもなんでも縮小できるSF社会
その技術を永続的なものとできることを知っているベネシュ博士がアメリカ亡命途中に狙われた
脳にダメージを負い通常の外科手術では治療は無理
そこで有志が原子力潜水艦に乗り込み細菌サイズに縮小されベネシュ博士の体内に入り脳内の血栓をレーザーで破壊する作戦に挑むのだった
しかし船員の中には始めから裏切り者がいた
主人公がときおりジョークを言うが医療関係者の助言もあり全体的に真面目な映画である
体内に入る過程も思いのほか面倒だ
重ね重ね言うが66年の作品
ビートルズが来日し『笑点』がスタートした年
日本映画といえば『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』
当時は高く評価され精一杯やった感半端ない
現在の技術と照らし合わせて上から目線で酷評するレビュアーは思いやりもなくはっきりいって人間性を疑う
そんなレビューを読むほうがよっぽどがっかり
多くのフィクションに影響与えた古典
久米田康治の『行け!南国アイスホッケー部』でもパロディーとして「ミクロの決チン隊」が単行本に収められている
潜水艦に乗ることもなくおそらく久米田は大まかな内容は知っていても映画の方は全く観てないと推測される
リメイクの企画がだいぶ前からあるが実現していない
大雑把なイメージのアメリカ人だがこういうことにかけては意外にも慎重だ
最新技術で再現してほしいものだが未だに制作開始されていないところを見ると現代の敗北と言っても過言ではない
配役
通信・護衛担当の情報部員のグラントにスティーヴン・ボイド
執刀医デュヴァルの助手のコーラ・ピーターソンにラクエル・ウェルチ
作戦の総責任者のカーター将軍にエドモンド・オブライエン
米国きっての優秀な外科医だがスパイの疑いがかけられているデュヴァル博士にアーサー・ケネディ
スパイの疑いがあるデュヴァルの動きを監視する医療部長のマイケルズ博士にドナルド・プレザンス
潜航艇の開発者で操縦士のビル・オーウェンス海軍大佐にウィリアム・レッドフィールド
作戦主任で医師のドナルド・リード大佐にアーサー・オコンネル
ミクロ化の限界を越える技術を開発した東側の科学者のヤン・ベネシュ博士にジーン・デル・ヴァル
シークレットサービスにケン・スコット
交信員にバリー・コー
看護婦にシェルビー・グラント
技術者にジェームズ・ブローリン
通信士にブレンダン・フィッツジェラルド