未完成交響楽(1933)のレビュー・感想・評価
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わが恋の終らざる如く、この曲もまた終らざるべし‼️
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今作は私が初めて鑑賞したモノクロ映画です‼️14歳の頃、中学校の授業で映画鑑賞が週一であって、その時に先生のチョイスで鑑賞したのが本作‼️授業は一時間なのでニ週にわたって鑑賞したのを覚えてます‼️フランツ・シューベルトは恋人カロリーネに交響曲を捧げるが、悲恋に終わるや、その第三、第四楽章を破り棄て、「わが恋の終らざる如く、この曲をまた終らざるべし」と書き残したという物語‼️もちろん作り話ですが‼️子供心に印象的だったのでしょう、この作品はいろんな名場面を今でも鮮烈に覚えてます‼️タイトルバックのウィーンの名高い寺院が突然動き出し、実はシューベルトの背に背負われた一枚の絵だった、みたいな仰天するオープニング‼️移動撮影が印象的な麦畑でのラブシーン‼️カロリーネがピアノに合わせて歌う「セレナーデ」‼️井戸端で娘たちが歌う「菩提樹」‼️ラスト、恋に破れたシューベルトが歩いていると、聖母マリアの墓に「アヴェ・マリア」のメロディのヒントを得るシーン‼️その映像処理のうまさとユーモア、シューベルトの名曲を随所に散りばめる構成の巧みさ‼️ホント素晴らしいですね‼️特に印象的だったのは小学校の教師をしているシューベルトが、黒板に書いたゲーテの詩からメロディが浮かび、黒板に楽譜を書き、「野ばら」を完成させると、生徒たちが一斉に歌い出し、それが実はウィーン少年合唱団みたいなシーン‼️ホント感動しました‼️後年の「アマデウス」と並んで音楽映画、楽聖映画の偉大なるマイルストンですね‼️
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