「フランス人とハードボイルド」マンハッタンの二人の男 jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
フランス人とハードボイルド
J・P・メルヴィル監督の才気を感じさせ、
映画監督と言うより、映像作家と呼ぶにふさわしい
作品に仕上がっている
アメリカでの仏国連代表失踪事件を 探る、フランス人記者(メルヴィル)とカメラマンの話だが、事件の内容より 二人が夜の大都市を 彷徨う映像が素晴らしい
背景に流れる マーシャル・ソラールのモダンジャズもお洒落
台詞もハードボイルド調なのだが、フランス人と
ハードボイルドが 微妙に違和感があることが判る
(やはり、アメリカの風土や人、特有のものか)
メルヴィル監督も、面白い雰囲気を出しているが
ボギーの様にはきまらない
舞台をアメリカに移しても、フランス人はフランス人なのだ、とも思う
ゆえに これが後に 彼によって、フレンチノワールに進化し、確立(洗練)されてゆくのが判る様な気がする
あとは 完璧!
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