劇場公開日 1994年8月13日

「【今作は、素人迷探偵気取りな妻を演じるダイアン・キートンとオロオロしながらも彼女に協力する夫を演じるウディ・アレンの会話が可笑しいミステリーコメディである。】」マンハッタン殺人ミステリー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 【今作は、素人迷探偵気取りな妻を演じるダイアン・キートンとオロオロしながらも彼女に協力する夫を演じるウディ・アレンの会話が可笑しいミステリーコメディである。】

2025年10月20日
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ー 映画に超絶詳しい、ウディ・アレン監督らしいミステリーコメディである。-

■キャロル(ダイアン・キートン)とラリー(ウディ・アレン)は、マンハッタンのアパートメントに暮らす夫婦である。
 長い結婚生活の二人の夫婦関係はやや倦怠気味だが、基本的には仲が良い。
 或る日、偶然臨家のハウス夫妻の家に少しだけお邪魔をする事になるが、ラリーは家でTVが観たいので、二人で自分達の部屋へ戻る。
 翌日、隣家の妻が急死してしまうが、残された結婚28年目の夫の態度がウキウキしている事に疑問を抱いたキャロルは、それが殺人であると勝手に断定する。
 更に探偵気取りで勝手に捜査を始めるが、ラリーはオロオロしながらも彼女が心配で協力するのである、オロオロ、ブツブツ言いながら・・。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・ご存じの通り、ウディ・アレン監督作品の魅力は、粋でウイットに富み、ユーモアあふれる会話劇である。
 今作でも、それはハイレベルで炸裂している。

・ダイアン・キートンとウディ・アレンの、息の合った速射砲の如き、会話の遣り取りが絶妙に可笑しいのである。
 個人的には、ウディ・アレンの即興ではないかと思われる、ボケも入った妻への返答と、ドンドン暴走していく妻に、オロオロしながらも協力する姿である。

・その中で、捜査に協力的な二人の友人、テッドと妻キャロルの関係を疑いつつ、それを言い出せずに、妻に協力するラリーの姿が、可笑しいのである。

・劇中に流れる名作映画二本の選択も絶妙なのだが、偶々私は観ていたので良かったのだが、観ていないと・・大丈夫なのである。ウディ・アレン監督の脚本は凄いのである、今更言うまでもないけれど。

<今作は、素人迷探偵である妻を演じるダイアン・キートンとオロオロしながら彼女に協力するウディ・アレンの会話が可笑しいミステリーコメディなのである。>

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