「こんなに綺麗になるなんて!」まぼろしの市街戦 バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)
こんなに綺麗になるなんて!
一部の映画ファンの間で密かに傑作として語り継がれてきたこの作品が、まさかこんな高画質で劇場のスクリーンで観られることになるとは!
なにせ昔出回っていたのは冒頭が切れているバージョンだったりして、それが堂々と流通していたのだから呆れる。
今観ると、精神病院の患者たちと戦争で人殺しをする人たちと、狂ってるのはどちらですかねというテーゼはいささか短絡的な気もするのだが、それでも動物園の猛獣と精神病院の患者たちだけが闊歩する町という設定のイカレ具合と、イマジネーションの豊かさには見惚れずにいられない。
もしかしたらクストリッツァの猛獣の使い方はこんなところから影響を受けてるのかもなんてことを考えられるのは、長い歳月を超えていく観直す特権なのかもしれない。
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