真昼の決闘のレビュー・感想・評価
全6件を表示
I've got to stay here. 気が付かなかった😅
日頃はなかなか観る機会のない西部劇を「午前10時の映画祭」で観賞してきました。白黒の西部劇ってこういう機会でもないと観ないですし、映画好きなら押さえとかねばいけないかなっと思いまして。内容は・・・うん、普通かな。
ゲイリー・クーパーもグレイス・ケリーも知らなかったので、最初の結婚式からかなりの歳の差カップルだったのにちょっとビックリしました。きっと当時の人気俳優二人を起用したら歳の差がスゴかったっという感じなのでしょうか。
事前に情報を仕入れてなかったので時間がリアルタイムで進んでいるって事には他の人のレビューを読んで気がつきました。やたらと時計が写し出されていたのはそういう事だったんですね。ゲイリー・クーパー堅物保安官で人望がないのが悲しい‼️最後の銃撃戦の緊張感はスゴかったのですが、ミラーがヤバイ奴ってのはイマイチ伝わって来なかったですね。あれは街の人たちが協力してたらあっさり決着ついていたのでは?
でも白黒西部劇もたまに観るには味があってよいですね。こういう機会を得るためにも「午前10時の映画祭」は続いていってもらいたいもんです。
信頼していた人は助けてくれず、友達も居留守を使う。一人戦力になる人...
信頼していた人は助けてくれず、友達も居留守を使う。一人戦力になる人がいたのだけれど土壇場で他に協力者いないなら勝ち目ない、無理ぽいからやめると逃亡。
主人公に対してお前さんさえ町からいなくなれば安全だろう的な見解の住人たち。正義は何処へいった...。
教会でのやりとりもゲンナリ、やっぱりお前もか。
今迄じぶんたちの為に尽くしてくれた恩人なのだから、というのもあるが所詮は他人事。
決闘はあるけど自分さえ良ければという人間の本性、ヒトという生き物を描き出したドラマ部分が中心の映画。これは西部劇だけど他の話にだって当てはまる。
最後は隠れていた人々がゾロゾロと出てくる。正義の心を持つ少年に終わったことを伝え、自分のことを見捨てた人々を睨みつけて去ってゆく。保安官バッジを捨てる。恩知らずのクソムシどもが、みたいな。
生き残りたいメキシコの女、戦わない宗教の嫁という二人の女優もストーリーを盛り上げていたし凄く良かった。
HIGH NOON
Amazonプライム・ビデオで2回目の鑑賞。
公開当時本作が斬新だったのは、これまでの西部劇では完全無欠で無敵なヒーローとして描かれていた保安官が、暴力に恐怖しながらも勇気を振り絞って悪党に立ち向かうと云う、非常に人間臭い描写になっている点でした。
そんな保安官をゲイリー・クーパーが熱演。リアルタイム劇のハラハラもさることながら、逃れられない“その時”が来るのを待つしかない男の苦悩が、胸に迫って来ました。
きっと街のみんなが助けてくれる―。そうタカを括っていた節がありましたが、それが裏切られたときのショックは如何ばかりか…。みんな暴力は怖い。しかも相手は札付きのワル。人を殺すことを屁とも思っちゃいない…。そんな相手と知っていて、しかも相手の目的が自分たちを捕らえた保安官へのお礼参りとあっちゃあ、「自分でカタつけろよ」と言いたくなるのも理解出来ました。私が住民の立場だったら…と考えると保安官に協力出来るかどうか…。保安官という職に就いているがために、否が応にも悪党と対峙しなければならない…。結婚したばかりの妻(グレース・ケリー…お美しい!)にも愛想を尽かされそうになるし、逃げてしまえば楽になれるところをグッとこらえて、戦いへと挑む姿に心を打たれました。
孤立無援の中、たったひとりで悪党たちと銃撃戦を繰り広げるクライマックスに手に汗握りました。死闘を制し、保安官バッジを投げ捨て、愛妻と共に旅立った姿が印象的でした…。
西部劇の中に人間のリアルが
普通の西部劇とは違う。単純な勧善懲悪ではなく、主人公が徹底して拒まれるところと、みんなが主人公を非難する理由がわりと筋が通ったものであるところに、ある種のリアルさがあった。弱肉強食というか、無法地帯というところがどんな風なのか、そこでのルールはどんなものかをよく表していると思う。
傑作
ならず者がお昼の汽車でやってくるまでの数時間と、その後のわずかな時間をすごい緊張感で描く。
ならずもの4人に対して保安官が立ち向かうのだが、誰一人協力者が現れず、せっかく現れた人も他に誰もいないと知ったら逃げてしまうところが悲しすぎる。
村人たちが、教会で威勢のいいことを言っていた人すらまったく味方してくれないところが残念だった。
ならず者がどんな凶暴な男が現れるのかと思ったらもったいつけた割に特にキャラのない、しれっとした男ですごく意外だった。
新妻も一人で逃げようとして、当然なんだけどクソだなと思っていたら最後に加勢してくれて見直した。いい奥さんだった。
一人ずつ敵を倒していくアクションが地味でリアルですごくよかった。
保安官を嫌っている人がいたり、ならず者を支持している人もいたり、過去にどんな因縁があったのかとても気になった。そんな含みのあるところもセンスがいい。
孤軍奮闘
総合:70点
ストーリー: 75
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 65
音楽: 70
たった一人で今まで命懸けで平和のために尽くしてきた町に戻っても、協力者がいない。誰一人として一緒に戦おうとしない。クーパーはもう正式な保安官ではないから、自分を次の保安官に推さないから、クーパーと彼らとの問題だから町は関係ないから、クーパーのせいで利益が減って恨みがあるから、勝ち目がないから、怖いから、これから赴任する新しい保安官とならいいけど町を去る人とは戦えないから、と次々に断りの理由が出てくる。
確かに彼らの言い分は理解できるものもある。町の人々にもそれぞれ守らなければならないものがある。立場が変わればお互いの利益や目的も異なるし、やはり自分が一番可愛いというのが人間の本質だろうか。クーパーが一人出て行けば、ひょっとするとやつらもクーパーを追いかけてそのまま町を出て行くのかもしれない。だがもしやつらが町に留まってまた治安が悪化したらどうするつもりだったんだろう。
とにかくこれは辛い。クーパーも一緒に戦ってくれる仲間を当てにしていたはずだ。これほどの逆風は予想外だろう。古いアメリカ映画はたいがい正義の味方を命懸けで応援する支持者が最後の最後に出てきたりするものだ。結局一体誰が協力して戦うのだろうと思っていたが、その意味で視聴者まで裏切られる。最終的に戻ってきたとはいえ、一時はこの日結婚したばかりの嫁にすら逃げられた。本人も逃げ出したくなるのもわかる。それでも勝ち目の薄い戦いを決意するまでの辛い孤軍奮闘になる過程がよかった。
全6件を表示