マトリックスのレビュー・感想・評価
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哲学的であり宗教的でもある
有名なSFアクション。
今となってはマトリックスという言葉が日常の会話でも使われるようになった。
脱線だが、1980年代に小室哲哉さんがリーダーの音楽グループ『TMネットワーク』が流行し始めた頃、ネットワークという言葉が今のように日常会話に登場するとは思いもよらなかったのに似ている。その先見性はネームにとどまらず作品全体に行き渡っている。
1作目は非常に面白い。
哲学的な要素だけでなく宗教的な面も併せ持っており、その相反する概念がまるで表裏一体かのような内容であった。
哲学的な要素として、この世界と言っているこの映画そのものが作られた仮想現実であり、映画の中で演じて生活している登場人物が、そこから次元の異なる現実世界に飛び出してくるかのように終わるラストは最高の描写で、そういった俯瞰視点が「世界とは何か、自分とは何者なのか」といった哲学的な思考で展開している。
宗教的な面として、現実世界に救世主が必要であるという背景はキリスト教を彷彿させるし、創造主の存在も匂わせるのである。また、信じることが出来れば覚醒するといった信仰心の大事さも訴えかけているようにも感じる。
当時の画期的なアクションやカメラワークが普通となってしまった今でも、ネオ(キアヌ・リーヴス)に感情移入しながら楽しめる作品。
映画史に名を刻む
覚醒せよ
難しいことは考えずに見れた
21世紀の伝説の三部作‼️
公開当時、カンフーとワイヤーアクションとCGで作り出された衝撃的なアクション描写に、度肝を抜かれた映画的革命作‼️20世紀にはSWやインディ、BTTFみたいな優れた三部作、いわゆるトリロジーがありました。当時いよいよ始まったSWのプリクエル三部作が、21世紀の伝説的な三部作になるだろうと言われていました。ところが「ファントム・メナス」の失望、続く「クローンの攻撃」「シスの復讐」がイマイチだったところへ突如出現した傑作「マトリックス」‼️日本公開される頃には、すでに続編製作が決まっていたため、私はこの「マトリックス」こそが21世紀の伝説の三部作になるだろうと確信していました。何度マネしたか分からないネオの "ブレットタイム"や、トリニティーの空中 "鶴の舞い"‼️日本のアニメとか聖書から影響を受けた物語や仮想世界という斬新な設定、しかしその根底にあるのはネオとトリニティーの愛という素晴らしさで、オタク監督であるウォシャウスキー兄弟、いや姉弟の無限の可能性を感じさせられました‼️ところがである。続く「リローデッド」「レボリューションズ」のまさかの堕落で21世紀の伝説の三部作の夢は木っ端微塵‼️オタク監督の限界だったのでしょうか。私的には「マトリックス」は、覚醒したネオがクールに飛び立つラストで終了で良かったような気がします。伝説の三部作の夢破れ、ガッカリの空気感漂う映画界に突如現れた救世主はネオではなく、ピーター・ジャクソン監督「ロード・オブ・ザ・リング」三部作だったのです‼️
仮想世界を題材にした代表作
本作はまさに「水槽の中の脳」を実写化した映画です。
主人公であるネオが今まで生きていた世界は、実は仮想世界であり、現実世界はAIにより支配され核により汚染された世界となっていました。
人間はコンピュータを活動させるためのエネルギー源としていかされており、そこではAIにより人間の生産管理が行われおります。
人は生まれてから死ぬまでプラグで脳と接続された状態であり、ほとんが死ぬまで仮想世界で人生を送っています。
映画を見終わった後は、自分が今体感している5感も全て仮想現実で、本当は別の世界で生きている自分もいるのではないかと思いを巡らせてしまいました。
実は10年前あたりに1度観たことはあったのですが、その時は「ただアクションがかっこいいな〜」とそれだけの印象しかなったです。
大人になって再度改めて見返すと、印象が変わる映画ですね。
作中、ネオは登場人物に度々2択を迫られますが、私だったらどっちを選ぶかと常にネオの立場になって考えてしまいますね。
本当に面白い作品でした。
改めて観てみたが、良くできていると思う。
仮想世界
SF映画の金字塔?
公開当時、映画館で観た時には恥ずかしながら寝落ちしてしまったのだが、今作が後の作品に多大な影響を与えたことは間違いのないところだろう。
公開から20年も経つと、当時は斬新だった映像表現やアクションシーンについても多少ギクシャクした印象を持ってしまうのも否めないが、メタバース、マルチバースなどという言葉もお馴染みになった現在、この作品のコンセプトの先見性、原作ありきではなく、オリジナル作品だというところも評価したいところだ。
20年経ったからこそ、作品の先見性がより際立つ。
いささか古めかしく思えるところはありつつ、
しかし、主演のキアヌ・リーブス始めキャスト陣の立ち姿のカッコよさはまったく古びていない。
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