劇場公開日 1985年6月29日

「新味を求めて迷走かな」マッドマックス サンダードーム スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5新味を求めて迷走かな

2015年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

なるほど、確かにシリーズ1、2と比べてしまえば、酷評が多いのも納得、今まであったギラギラした熱いものが薄らいで、思いっきりマイルドテイストになってしまいましたね。
バイオレンスアクションがファンタジーアクション物になってしまったとでも言いましょうか・・・。

まあでも全然見れない作品かと言うとそこまでではなく、もしこれがマッドマックスシリーズじゃなかったら、普通に見れる映画だったと思いましたよ。
とは言え、そういう訳にはいきませんからね、特に前作が強烈だっただけに・・・。
今回は子供も多数参加したからか、あの超絶アクションもどこかコミカルテイスト、何か違う・・・違和感を感じずにはいられませんでした。

荒廃した世界の描き方は悪くなかった、と言うかシリーズ最高かも。
サンダードームとあの街も悪くない、でも結局サンダードームは前半だけでしたし、そこでのアクションはぬるかったし、敵キャラもボスのティナ・ターナー以外はパッとせず、しかもティナも見た目だけでしたしねぇ・・・。

そして一番解せないのは、後半何故かファンタジー映画になってしまったことですね。
急展開すぎて意味不明、マックスを子供達のヒーローにして新味を求めたのか?
何だかんだで終盤のカーアクションはそれなりに楽しめましたが、どこか物足りなさが残るシリーズ三作目でした。

スペランカー