「シリーズ最高傑作か!」マッドマックス2 ノブさんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズ最高傑作か!
楽しみにしていたマッドマックス2をついに映画館で見ることができました。
テレビで見たのは遠い昔なので、ラストの砂は覚えていましたが、初めて見たかのような面白さを感じることができました。
やはり大画面のスクリーンで見るのはいいですね!バイオレンスの迫力が違うしメル・ギブソンが最高に格好良かった。
そして1作目とは異なるさらに荒廃した世界観が素晴らしい!この世界観が「北斗の拳」などに影響を与えるわけですが、改造車やモヒカン頭、鉄仮面など暴力が支配する世界であることを見事に表現していると思いました。
1作目のヒットによって製作費が10倍にアップし、ジョージ・ミラー監督が本当に描きたかった世界が描かれています。
1作目はパトロール警官であったマックスの家族が殺され復讐の鬼と化すマックスが極めてシンプルに描かれていましたが、この2作目はマックスと共に戦うブーメランを操る野生児が後年北部部族の長老となり、かつてマックスという強い男がいたことを振り返る回想形式をとっています。
今作はまず個性際立つキャラクター達がいい。ジャイロコプターを操るジャイロ・キャプテン、ブーメランを武器に戦う野生児、敵方ではモヒカン頭のウェズ、リーダーで鉄仮面を被ったヒューマン・ガス、石油精製所のリーダーであるパッパガーロなど各々キャラが立っていて面白い。
そして今では正義の警官ではなく、石油を求めて荒野を彷徨うマックスが暴走族と闘う羽目になるストーリー展開が見事です。
ひどい仕打ちを受けながらもマックスを相棒と慕うジャイロ・キャプテンやオルゴールで瞬時に心をつかまれる野生児など皆マックスの魅力に惹かれるところも面白い。
そして一度はひとりでV8インターセプターで脱出しようとしたマックスがウェズによって車を大破させられ大怪我を負うが自爆装置によってかろうじて生き延びたところをジャイロによって救出され、ついにタンクローリーの運転手を引き受ける場面。説得力があっていいですね。
クライマックスのタンクローリーに群がる暴走族との対決シーンはもうとにかくすごいとしか言いようがない。CGのない時代に空撮も交えいろんな角度から迫力ある映像が映し出され映画の醍醐味を感じました。いま見ても古さを感じさせません。重量感たっぷりのカーバトル、肉弾戦。ジャイロコプターからの攻撃。そして1作目に続き過激な正面衝突で決着をつけます。スタントマンの人が大丈夫だったか心配になる程の過激なシーンの連続です。
そして横転したタンクローリーのタンクからこぼれ落ちる砂を手に取り、すべてを悟ったマックスが一瞬笑みを浮かべるシーン。このラストは味があって非常によくできていると思います。マックスも観客もあっけにとられるわけです。まさか囮だったとは!
まあバスにそんなにたくさんの石油が積み込めるのかは疑問が残りますが、ヒューマン・ガスとウェズを倒し、一行が無事に到着できたのは良かった。多くの犠牲を払うことになったが。
しかし、マックスは一行に加わらず孤独に荒野を彷徨い続けるのですね。癒えることのない傷を抱えたまま。。。
怒りのデスロードもフュリオサも面白かったのですが、個人的にはやはりマックスという孤高のヒーロー像が際立つこの第2作目が一番好きだなあ。
※面白すぎて午前十時の映画祭初のおかわりをしましたが、新たな発見もあって2回目も楽しめました。(8/29)
共感&コメントありがとうございます。
地上波では圧倒的に2が放送される事が多いですよね。
ブーメラン少年が口が利けないのは、第1作に出て来た愚鈍な若者と同じ立ち位置ですね。どの作品もモチーフは変わらないのかもしれませんね。
こんにちは。共感ありがとうございました。というか、ノブさんのレビューを楽しみにしていました~。
シリーズ全部見てない私も、2が面白かったです。ほんと、孤高のヒーローでしたね。最後のマックスの姿が印象強く残りました。
ちなみに、誤ってフォローが外れてしまったので再フォローさせていただきました。失礼しました。