「45年間続くマッドマックス・サーガの原点」マッドマックス Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
45年間続くマッドマックス・サーガの原点
午前十時の映画祭14で鑑賞
正直、内容は決して面白いわけではないけど、レジェンド級に映画史に刻まれている名作であることは間違いないでしょう
暴走族の悪行のバイオレンス描写が酷く、そんな下衆な連中に家族を奪われた主人公マックスの燃えたぎる怒りと復讐心が爆発する
という、ただそれだけの内容を当時 映画人としては素人だったジョージ・ミラー監督が超低予算で地元オーストラリアを舞台に無名俳優メル・ギブソンさんを使って撮った野心作
超貧乏なため、まともにスタッフ・俳優を使えず本物の現地の暴走族に出演してもらったり、まともにロケ代も払えず一本道でゲリラ撮影したりという状況での超低予算での制作だったけど、全く飽きさせない脚本と編集テクニック、そしてオーストラリアの広大な一本道を舞台に繰り広げられるバイク&カーアクションの素晴らしい映像でカバーし、良い作品と予算は関係ないという事を証明して世界の映画人に勇気と希望を与え、40年以上経った今なお世代を超えて熱狂的なファンを生み続ける映画史上に燦然と輝くアクション映画シリーズの第一作目として語られる金字塔的名作中の名作です
ローポジションで疾走するバイクや車と並走し画面いっぱいに捉える ド迫力の映像、そして第4作「マッドマックス/怒りのデスロード(2017)」で世界を熱狂させた、トレーラーに棒を使って飛び移るシーンが既にこの時点で撮影されていたことに驚き、あらためて本作が現代にも脈々と繋がる“マッドマックス・サーガ”の原点なんだと痛感し感動すら覚えました
とにかく本作を劇場の大スクリーンで観られた事が素晴らしい体験でした
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