「復讐のインターセプター」マッドマックス えさんの映画レビュー(感想・評価)
復讐のインターセプター
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怒りのデスロード、フュリオサの後に鑑賞。
オリジナル版ということもあって今でいう世紀末的な世界観はまだ構築されていない。
古い映画でTV視聴の為、当然若干の陳腐化は仕方がない。それでも随所に溢れ出る危険な空気は十分感じ取れるし「これ本当に危ないじゃん」というシーンもあって、上記のリブート版へ継承されている部分もよく伝わる。
特にバイカー集団がガソリンを盗むシーンの棒高跳びの要領で飛び移るシーンなんかは確実に取り入れられているもので、本来はこっちを見た後にリブート版をみてニヤリとするシーンだろうが、逆ではあるがニヤリとできた。
ストーリーは至って単純で登場人物の描かれ方も、いかにも昔の映画という感じ。会話や流れにも脈略が薄く、どちらかというとストーリーの流れに無理やり登場人物が動かされている印象を受けるのと、見せたい部分に重点を置いて、結果わざわざ描く必要性があったのかというシーンも多い印象を受けた。(妻が追いかけられて逃げるときに敵の腕を車で巻き込んで持って帰る部分とか。その後の赤ちゃんとの交換条件でその腕を要求するのもよく分からない。面白くはあったが。)
この後シリーズが続くにつれ、現代のマッドマックス世界観が構築されていくのがよく分かるエッセンスが随所に見られるオリジナル版だった。
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