劇場公開日 1969年4月5日

「本当に残念な映画だった こんなに大きな構えで撮っているのに 場外ファールだ」マッケンナの黄金 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5本当に残念な映画だった こんなに大きな構えで撮っているのに 場外ファールだ

2021年11月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

つまらない
がっかりだ

監督はナバロンの要塞を撮った人
そのよしみでグレゴリー・ペックが主演
脇をオマル・シャリーフとテリー・サバラスが固める豪華俳優陣
カメラの腕も良く素晴らしい絵が撮れている
クライマックスの特撮も見事
音楽はクインシー・ジョーンズ
キャッチーで耳に残る曲はないが、劇伴としては主張しすぎず水準は高い
主題歌のホセ・フェリシアーノの曲は良い曲で印象に残る
彼は盲目の歌手であるので、劇中のアダムズとかけているのだと思う
効果音など音響も1969年の作品なのに神経がなかなか行き届いて音場の広がりや音源の定位には快感すら覚えた

しかし、これだけ力が入った映画なのにつまらないのだ
そもそもグレゴリー・ペックが主演すべきではなかった
黄金で人が皆狂ってしまうというテーマなら、彼のキャラクターは一人冷静でテーマがブレてしまっていていったい何を言いたい映画なんだ?となってしまう

本当に残念な映画だった
こんなに大きな構えで撮っているのに
場外ファールだ

あき240