街の灯(1931)のレビュー・感想・評価
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チャップリン、大好き
ラストシーンがとっても有名なこの作品ですが、私がいちばん好きだったのは、なんといっても拳闘シーンでしたね! あの絶妙の間合い、そしてよく見てみると、あれって結構長回しのワンショットの連続で撮られていて、その巧妙さに驚きとともに感嘆の声をあげてしまいました。
もちろん、ラストシーンも素敵ですが、ラストシーンだけで言えば、私的には『モダン・タイムス』や『ライムライト』とかの方が好きでしたかね。どちらかと言えば、楽しさメインのチャップリン作品と感じました。
「笑いと涙」の最高傑作
チャップリンの「街の灯」は、「笑いと涙」の代表作の一つだ。私にとっては、チャップリンをすごい人と認識させてくれた因縁の映画だった。私は時々、NHKテレビで放映していたチャップリンの映画を断片的に観ていたが、単なるドタバタ喜劇に思えて入り込めなかった。高校時代であろうか、たまたま、池袋の文芸座でリバイバル上映された「街の灯」を見ていて、チャップリンの人間観察の深さと解釈に深く感心し、それから、チャップリン関係の本も読むようになった。
チャップリンの「街の灯」の中のお気に入り場面も数多くある。 思い出すだけでも、盲目の娘に水をかけられるチャップリン、高級車に乗っての捨てタバコ拾い(私も小学校入学前後に酒好きの父親に頼まれてモク拾いを何回かしたことがあった)、ボクシングファイト前のおまじない儀式、そしてボクシングシーンなど面白くて楽しい名場面がたくさんある。そして、最後の有名なチャップリンと視力の回復した少女との再会(と別れ???)のシーンに至る。 二人の会話の内容は想像するしかない。このあたりになると、思い出すだけでも涙が出そうになる。 世界的古典映画の名作の一つと評価したい。
心の灯
昔の映画に興味があったので、観てみました。
この時代の映画を何作か観たのですが、この頃の映画は
サイレントと言う、まだ映像と音声が今のように同時に
進むのではなく、映像の途中で字幕が入ったり
音が無かったりしたんですね。
それはそれで新鮮で面白いものです。
街の灯は、何作か観たこの時代の映画の中で
一番好きな映画です。
好きになった人の為に、一生懸命頑張った主人公が
中々報われず、疑いを掛けられ、どん底の所で
最後の最後に希望の灯が灯る。
あっけなく終わり、余韻を残す感のエンディングは沢山ありますが
この映画は映像が終わった後、私の心にも小さな灯が灯った
気がした作品でした。
大笑いや感動の涙ではなく、ほんの少し頬がほころび微笑む。
そんな感じのエンディングでした。
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