「真心の伝わる作品」街の灯(1931) Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
真心の伝わる作品
クリックして本文を読む
総合:75点
ストーリー: 75
キャスト: 80
演出: 75
ビジュアル: 60
音楽: 70
浮浪者のチャップリンが登場する喜劇で、初期のとても彼らしい作品。だいたいこのころの彼はどの作品でも同じ服装で同じような動きなのだが、それでも演じる役柄がそれぞれに微妙に違うので、同じチャップリンでも見ていて思い入れも好感度も違う。
今回の彼はボクシングでいつものように面白い動きをしながら、それでも真心をこめて彼の出来る精一杯で好きな女性に尽くし、それなのに最後にみすぼらしい自分を顧みていじらしい行動をとる。そんな彼を可愛いと思うし応援したくなるし、苦労が報われ希望の見える結末を見て安堵して彼の幸せを願いたくなる。そういう気分にさせてくれる作品だった。これと正反対の彼の前作「サーカス」のほうが自分はより好きなのだが、本作の結末も彼の今までとこれからにたいする余韻を残して良かった。
コメントする