劇場公開日 2022年11月3日

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「「笑いと涙」の最高傑作」街の灯(1931) chakurobeeさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0「笑いと涙」の最高傑作

2013年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、TV地上波、CS/BS/ケーブル

泣ける

笑える

楽しい

チャップリンの「街の灯」は、「笑いと涙」の代表作の一つだ。私にとっては、チャップリンをすごい人と認識させてくれた因縁の映画だった。私は時々、NHKテレビで放映していたチャップリンの映画を断片的に観ていたが、単なるドタバタ喜劇に思えて入り込めなかった。高校時代であろうか、たまたま、池袋の文芸座でリバイバル上映された「街の灯」を見ていて、チャップリンの人間観察の深さと解釈に深く感心し、それから、チャップリン関係の本も読むようになった。
チャップリンの「街の灯」の中のお気に入り場面も数多くある。 思い出すだけでも、盲目の娘に水をかけられるチャップリン、高級車に乗っての捨てタバコ拾い(私も小学校入学前後に酒好きの父親に頼まれてモク拾いを何回かしたことがあった)、ボクシングファイト前のおまじない儀式、そしてボクシングシーンなど面白くて楽しい名場面がたくさんある。そして、最後の有名なチャップリンと視力の回復した少女との再会(と別れ???)のシーンに至る。 二人の会話の内容は想像するしかない。このあたりになると、思い出すだけでも涙が出そうになる。 世界的古典映画の名作の一つと評価したい。

chakurobee