「映画好きのためにある映画」マチネー 土曜の午後はキッスで始まる 桔梗Fさんの映画レビュー(感想・評価)
映画好きのためにある映画
1962年、キューバ危機に揺れるキー・ウエストを舞台に、新作ホラー「マント」のプレミア上映にやって来た映画監督と、劇場に集うティーンエイジャーたちを描いたノスタルジックな傑作。
映画好きのための映画と言えば、有名どころで『ニューシネマパラダイス』『ヒューゴの不思議な発明』などあるが、本作も悲しいほど知名度がないが傑作!(゜ロ゜;
実在の「ギミック映画の帝王」と呼ばれた映画人ウィリアム・キャッスルをモデルにした興行主兼監督をジョン・グッドマンが演じる(ヒッチコックぽく見えるが…)
ロバート・ゼメキスやジョー・ダンテなどに大きな影響を与えた方です(^^)
B級ホラーの『マント』上映前後、間中に起こる町の人々とのドタバタ劇をおもしろおかしく描いている(*^^*)
ただのドタバタではなく、そこに社会風刺、コメディ、スリラー、恋愛、青春、アクションとなんでも盛り込んだすごいもの(゜ロ゜)
しかも、何の破綻もなくストンとまとめるのである…恐るべき脚本と監督。
とにかく全編に渡り映画愛(B級)に満ちあふれた愛すべき映画♪
劇中映画の『マント』もザ・フライやキングコングを足したような怪奇アリ人間ものでおもしろい!※DVD特典で『マント』はすべて観れます(^^)
副題のセンスの良し悪しはともかく、少年少女たちの青春恋愛描写がみずみずしくていいです(*^^*)シェリー役のケリーマーティンがかわいい!
映画好きなら一生に一度は観てほしい、映画オタク(ジョーダンテ)が映画好きに贈る、至高の名作です(>_<)
余談ですが、同じく劇中映画の『スーパーマーケットの大騒動』のヒロイン役を無名時代のナオミ・ワッツが演じています(*^^*)必見!