「9.11以前の作品・・・」マーシャル・ロー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
9.11以前の作品・・・
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実際のニュース、クリントンのコメント映像。とにかくテロの犯人はイスラムの人間だと言いたいらしい。ストーリー展開は、容疑者を拘留するにしても尾行するにしても、とにかくわかりづらくしている。特に前半は、どういう経緯で爆破テロの犯人に辿りついたかなんてのを思いっきり省略して、「イスラムは悪くなく、イスラム過激派が悪い奴だ」ということを強調しているにすぎない。それでもテロ=イスラムという構図を否定していない。
終盤、戒厳令(マーシャル・ロー)がしかれてからは、FBIデンゼルと将軍ブルースとぶつかりますが、人種差別に関する怒りがニュース・コメンテイターによってのみ語られるのも弱い。この映画のようにテロが続発したら、「恐ろしい戒厳令ってのもありうるよ」というメッセージはわかるが、テロが起きる原因については全く触れていない。テロ=シリアル・キラーという単純な発想しか思い浮かばないのが白人至上主義の頭なのだろう。結局、テロの原因は族長の拉致だったし・・・単純。
戒厳令=悪だというテーマもあるけれども、裏を返せば、米軍は他国で戦争していればいい!ということのようにも思えた。反戒厳令のデモがなければ、最低映画になるところでした。
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