劇場公開日 1985年8月10日

「セクハラ的ネタがちょっとしつこい」大福星 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 セクハラ的ネタがちょっとしつこい

2025年7月28日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

劇場公開時に観たが、当時『五福星』は観てなかったのでこっちが先になった。前年に『プロジェクトA』を観に連れてってもらった父親のほうから、非常に珍しく観に行こうと誘ってきたんだが、僕はこの映画はジャッキー主演じゃないと(なぜかは忘れたが)知っていたのでそう説明したところ、それでもいいからと言ってきたので観に行った。ジャッキーとユン・ピョウはあくまでゲスト出演なんだが、日本では売るためにトリオ主演に見せかけてたんだよな。

劇場公開以来観てないんだが、記憶としては『福星』シリーズはアクション映画というよりもアクション多めのコメディ映画という感じ。まあ主人公5人組(前作からジョン・シャムが抜けてエリック・ツァンが入ってる)のうちアクションができるのがサモ・ハンだけなんで当然なんですが、確かもともとサモが昔あった正月オールスター映画みたいなのを作ろうと考えたのが前作『五福星』だったとか。リチャード・ンとエリック・ツァンはこの後も脇役でたびたび見かける有名俳優。

本作は『五福星』の続編ではなく、登場人物のキャラクターだけを引き継いで設定はリセットした姉妹編に近い作品。日本を舞台とした映画でなぜか遊園地で闘ったりしており、相変わらず外国映画の勘違い日本炸裂だったが、もともとがハチャメチャコメディだし期待値も低かったのでたいして気にはならなかった。美人女優シベール・フーとボディビルダー西脇美智子がキャットファイトを繰り広げるのが有名だが、西脇さんによるとNGが出るたびにシベールは西脇さんのせいにして、ジャッキーたちが「君は悪くない」とかばってくれたとか。それにしてもヒロインのシベール・フーに対する5人組のセクハラめいたエッチなシーンが多く、なんだかそのセクハラ具合が大人的にいやらしくて、どうにも微妙な気持ちになってしまった記憶。父親も僕の言う通り『プロジェクトA』ほどには面白くなかったと言っておりました。しかし地元香港ではその年の興行収入No.1。2位が『七福星』で、3位が『ポリス・ストーリー 香港国際警察』。香港人はこういうノリが好きなんだね。

バラージ