劇場公開日 2014年3月1日

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「フランスを代表する名優の熱い漢たちの友情譚に涙」ボルサリーノ 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0フランスを代表する名優の熱い漢たちの友情譚に涙

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

新文芸坐さんにて『フィルム・ノワール映画祭 追悼アラン・ドロン』(24年10月1日~9日)開催、『ボルサリーノ』(1970)を鑑賞。

イケメンではなく稀代の元祖【ハンサム】アラン・ドロン氏が逝去。
同じくフランスを代表する名優ジャン=ポール・ベルモンド氏と初共演した同作は、ドロン氏とベルモント氏の陰と陽のコントラストが絶妙、そして掛け合いが洒脱。
チャールズ・ブロンソン氏との『さらば友よ』(1968)のコンビも良かったですが、同作も熱い漢たちの友情譚、アメリカン・ニューシネマの空気も感じさせる珠玉の一作でしたね。

クロード・ボラン作曲の音楽は誰もが一度は聴いたことのある名曲。
タイトルの「ボルサリーノ」は『ルパン三世』の次元大介のトレードマークとしても有名な帽子ですね。
続編の『ボルサリーノ2』(1974)はラストに殺されるベルモント氏演じる相棒カペラの復讐譚ですが、ドロン氏の陰の部分が強すぎて、前作を超えることはできませんでしたね。

現在、配信では観れない作品なので、今回の上映は貴重でしたね。

矢萩久登