劇場公開日 2014年3月1日

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「空気感が全く異なる二人」ボルサリーノ talismanさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5空気感が全く異なる二人

2023年12月8日
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鑑賞方法:映画館

笑える

アラン・ドロンのよかったところは二つありました:
1)冒頭の格好はツンツルテンのズボンで安物の埃っぽい服。次のシーンでは本物のボルサリーノをかぶりズボンの裾含めてパッチリ決まったスーツ姿。
2)人形の目玉を作る内職をしているママを訪ねる場面。ママにイタリア語で話しかけるロッコ(ドロン)は優しい息子。

ベルモンドだけが映る場面は、女性への眼差しも笑顔も車の運転(右ハンドルがベルモンドは多かった)もアクションもすべてがベルモンドの世界で、笑えて楽しく幸福感に満たされた。

ところが!ドロンが出てくると全く別の空気がすーっと流れ込んでくる。ヴィスコンティ?チンピラ?自分大好き?髪型凝りすぎ!困ってしまった。一つの映画なのに二つに分割されていた。

最後、横たわるベルモンドの目がピクピク動いてた。もう嫌だよ、この役、って言ってたのかなあ?ベルモンドが出る映画はベルモンドだけが主役で居てほしいと思いました。

おまけ
肉がぶら下がってる所。すぐにロッキー思い出した。ボクシングやってたベルモンドだから肉を殴ってくれないかなと思ったがそれはなかった。その代わり火が!美味しい焼き肉を食いたくなった。

talisman
シネマディクトさんのコメント
2023年12月11日

空気感が変わる、まさに言い得て妙ですね。体感温度が下がる感じですかね。ベルモンドはちょっと窮屈だったかも。

シネマディクト