「パニック映画としてよくできている作品」ボルケーノ sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
パニック映画としてよくできている作品
設定は荒唐無稽かもしれないが、火山とより身近に暮らしている日本人からすると、充分にハラハラドキドキさせられた。例えば、かつてのタワーリングインフェルノなどに連なるパニック映画として、よくできている作品だと思う。
90年代の映画でありながら黒人差別の問題の取り上げ方や、アジア系の女医を重要な役割に据えるなどの目配りが押し付けがましくなく、好印象。同時に、災害が起きると、掠奪が発生する状況をわざわざ描いているところにも、製作者のメッセージを感じる。
ただ、主人公のトミー・リー・ジョーンズ演じる局長が、何の局長なのかよくわからず、どうしてあんなに権限があるんだろうというところに引っ張られてしまった。どうやら、危機管理室ということらしいけど…。
ボルケーノで検索すると、日本火山学会のHPで、とても真面目に、質問に対する答えとして解説が書かれており、面白かった。
興味のある方は、そちらも是非。
BS日テレにて視聴
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